「和精油のある暮らし」について
ご挨拶
この度は、数あるオンラインショッピングサイトの中から
「和精油のある暮らし」にお越しいただき、
誠にありがとうございます。
当店は、アロマセラピストであり、
自身が原因不明で体調を崩した経験のある近藤が運営しております。
なぜ和精油というジャンルで店舗を開こうと考えたのか、
過去に実際に経験したことをお話しようと思います。
「産道が腐っている」
当時20代の終わりに差し掛かった私は、
ある日を境に40度近くの熱が続いて下がらなくなりました。
インフルエンザでもなく、7日間続いたために衰弱し、
会社に休む連絡さえもできない状態でした。
担当医師がレントゲンの所見で腹水がたまっているので
虫垂炎の疑いありと、救急車で手術ができる病院に。
着いた救急指定病院で内診の際、下腹部に何かがある
ということで緊急手術をおこないましたが、
結局何も摘出せず、そのまま閉じるという事に。
手術後、子宮頸がん検診を行った際には激痛で冷や汗が出て、
何かおかしいと感じましたが
その後、医師からは「産道が腐っている」と言われ、
私の後ろで母の顔が青ざめていくのが分かりました。
結局、癌ではありませんでしたが、
採取した細胞は「軽度異形成」の状態でした。
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それから、術後の回復のために入院している間、あらゆる検査を受けました。
手術後にICUを出たら今度は普通の呼吸が難しくなり、
苦しさを訴えてもなかなか呼吸器科の先生は来ず…
立ってレントゲンを受けるとなぜか肺に水が溜まっていました。
内科もツベルクリン反応まで見ましたが、何も異常はなく。
血管のエコーも見ましたが、何も異常はなく。
婦人科だけ、子宮に何か腫瘍があるとだけは分かりましたが、
手術では摘出していないし経過観察することに。
そうこうしているうちに医師から
「あまり長い事入院していても気が滅入るでしょうから、自宅に帰った方がいいんじゃないか」
と帰宅を促され、退院することに。
結局、診断名がわからず、後日高額医療費の申請をするときになんと書けばいいのかわからず苦労しました。
その時の自分は、
「ああ西洋医学だけでは分からないこともあるんだなぁ」
「もう子どもは産めないのかなぁ」
と漠然と考えていました。
原因不明だと「ストレスですね」で済まされ、
対処法が存在しない、という現実と向き合うことになったのです。
そこで、
自分自身の健康維持のために何かできることはないのかと
自然療法についても調べ始めました。
そして昔受けたアロマトリートメントが、とても心地よかったことを思い出したのです。
アロマセラピーを探求
その後、健康的な生活を過ごすうちに奇跡的に子どもを授かったのですが、
陸の孤島での産後育児は想像をはるかに超えて孤独で
日常会話の単語すら忘れてしまうほど疲れ切っていました。
「このままだと自分がダメになってしまう」
と感じた私は、子どもを保育園に預けてアロマスクールに行くことを決意しました。
日本アロマ環境協会(AEAJ)の資格を
アロマアドバイザー、アロマインストラクター、アロマセラピストと
順調に取得していき、次に挑戦したのは
International Federation of Aromatherapists(IFA国際アロマセラピスト資格)という、アロマセラピー業界では世界最高峰の国際資格。
日本ではアロマセラピーは医療ではありませんが、イギリスでは医師と連携して治療に利用されます。その症例や精油の芳香成分の持つ作用、効能なども学びました。
しかし、ペーパー試験の合格から実技試験まで期間があり、
その間に日本産の精油の勉強ができる講座が開かれると聞いたので興味があって申し込みました。
それが「yuicaインタープリター資格」です。
目からウロコ、灯台下暗し
アロマセラピーはヨーロッパを主として
5000年以上歴史のある自然療法のひとつ「芳香療法」ではありますが、
日本に伝わったのは1980年代。
まだまだ日本での歴史は浅いと思われがちです。
しかしながら、
日本のアロマ環境協会のアロマテラピー検定から始まり、
アロマセラピーの最高峰資格である
IFA国際アロマセラピストの内容まで学んだのちに
日本産天然精油について知ると、その概念は崩れ去りました。
日本人も日本書紀のころから
アロマセラピーを日々の暮らしの中や儀式の中で実践していたのです。
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さらに、ヨーロッパのアロマセラピーは世界各国から原料植物を輸入したり、
現地で蒸留した精油を輸入しているのに対して、
日本の立地は緯度経度ともに長く伸び、
プレートの境界にできた島であるがゆえに山々が連なり高低差もあり、
多種多様な植物が存在している非常に恵まれた土地です。
これは、アロマセラピーについて詳しく学んだからこそ言えるのですが、
日本の植物から取れる精油を知らないのは非常にもったいないことだ、
と強く感じました。
まさに、目から鱗が落ちるとはこのことです。
日本の各地に眠るすばらしい植物の恵が、
実はその土地だけで活用されている、ということも少なくありません。
これは非常にもったいない。
日本のすばらしい精油が日本国内ではなく、
海外のバイヤーさんに高く評価されて輸出されている現状を知り、
この現状をなんとかできないかと考えました。
そこで、2019年のコロナ禍、
前職ではひとつも学んだことのない
Eコマース(インターネット通販)という業態でなら、
旅行ができなくても日本各地の特産植物からとれた
精油、エキス、化粧品や日用品、お茶などを
皆さまにお届けできるのではないかと思いました。
これが旧サイト「MUSE NEST」のはじまりです。
暮らしに和精油を取り入れる
日本の植物から蒸留された和精油は、
現代のライフスタイルの中で手軽に自然のめぐみを実感できる便利なもの。
ただ香りをかぐだけでも、心身の状態を本来のバランスに整えてくれるため、
おうちで森林浴効果を得られます。
和精油に加え、
「その土地ならではの化粧品や日用品」「国産ナチュラルコスメ」も
多数取り扱っています。
精油だと「どうやって使えばいいの?」という方も、
化粧品や日用品であれば生活のルーティンに取り入れやすく、
廃棄ロスや環境問題に関しても
商品を購入するだけで貢献できるところが当店の特徴です。
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「和精油のある暮らし」で買う意味
1. 地域の雇用を創出できる
「和精油のある暮らし」で扱う商品が生まれる場所は都市部ではありません。過疎化の進む地域が多い現在ですが、和精油の蒸留は手作業が必要な仕事も多く、地域社会での雇用を生み出します。仕事があるということは人々がその土地で生活できるということ。地域経済の発展にも関わっています。
2. 地域特産品のブランディングに貢献できる
日本の国内においても、その土地でしか育たない植物が多数存在します。また、同じ樹種でも異なる芳香成分を含むため、その土地でしか採れないオリジナリティがあります。例えばスギ精油がいい例ですが、北山杉、吉野杉、小国杉、屋久杉と、まったく異なる香りですので、ついついコレクションしたくなるほど個性があります。
3. 廃棄ロスを抑えて価値を創造する
4. アロマセラピーの正しい知識で美容と健康を支える
アロマセラピーは5,000年の歴史を誇る自然療法のひとつですが、医療行為ではありません。近年のネット記事やSNSなどでは危険な精油の使用方法が書かれているものもあります。「和精油のある暮らし」では安全にアロマセラピーを楽しんでいただけるように、知識のご提供も行います。
5. 「セルフケア」を手軽に取り入れられる
店主自身が原因不明の体調不良に陥ったこともあり、なるべく薬に頼らず、病院に行かなくて済むようにセルフケアを心がけています。昨今では精神疾患が三大疾病罹患数を抜きました。「ストレスは万病のもと」と言いますが、アロマセラピーはストレスケアにも最適です。認知症の予防に関しても、嗅覚が深く関わっていることが研究で明らかになっています。和精油を生活に取り入れやすくするため、化粧品や日用品も取り扱っています。ふだんの暮らしの中でセルフケアを簡単に実践していただけることがメリットです。
「和精油のある暮らし」では、上記の理由からあえて自社ブランドではなく、生産者さんの情報が見えるよにセレクトショップ 方式にしております。
ひとつのブランドだけではなかなかなし得ないラインナップの多さでお買い物を楽しみ、それぞれの生産者さんのファンになっていただければ嬉しいです。
supported by 小西邦彦(2020年CAMP FIREでご支援ありがとうございました)