和精油でアロマコスメを作るときは「消費期限」にご用心 和精油のある暮らし ブログ

和精油でアロマコスメを作るときは「消費期限」にご用心

 

いい香りだからって
期限すぎて使ったら
雑菌塗りつけてるのと一緒ですよー!

 

 

こんにちは。

和精油と国産ナチュラルコスメの専門店
和精油のある暮らし」の近藤です。

 

ブログを耳で聴く派の方はこちらのラジオでお聴きください。

 

 アロマサイエンス研究所の実験

 

さて、今回はみなさんに重要なことを
お伝えしようと思います。

 

日本アロマ環境協会が発行している機関紙『AEAJ』に掲載されている
「試して深めるアロマ化学室」についてです。

 

これは、私たちがアロマセラピーに
普段使っているものを使っていろんな実験を行い、
その結果を共有してくれる「アロマサイエンス研究所」で行われたもの。

 

今回の実験テーマは、
「水を含む手作りクリームの変化」です。

 

これは、手作りしたクリームが安全かどうかを
簡単な実験で検証してみようという企画です。

 

今回検証したのは、
ラベンダーの精油を含んだ手作りクリーム。
それを毎日使っている間に、どのように変化していくかを調べています。

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実験概要

 

対象となるのは水を含む手作りクリーム。
レシピは次の通りです。

【クリーム30g】
材料
・スイートアーモンドオイル 7ml
・蜜蝋 3g
・精製水 20ml
・ラベンダー精油 6滴

学名はLavandula angustifolia

 

【実験方法】

常温で保存した手作りクリームを1日1回、
30日間毎日使用。

検証項目としては、「見た目」「外観」「匂い」
「一般細菌数」「真菌数」「過酸化物価」を検証。

 

 

 

手作りコスメの現状

 

正直言って手作りコスメやアロマクラフトは
家庭で誰でも手軽に作れるようになっていますが、
皆さんがちゃんと使用期限を守っているか
というのは非常に大事なことです。

アロマクラフトを他人にプレゼントをする行為や
販売する行為は現行法では禁止されています。

自作のものを売るのはダメです。
普通にフリマアプリを見たら売ってますが、
それは違法になります。

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しかも、誰かにプレゼントとしてあげる時も、
そのプレゼントされた側が自己責任の元に使わないといけないんです。

作った側にも責任はあるんですが、
それを使うことで何が起こるかを知った上で使ってもらわないといけません。

そのような背景もあり、
アロマスクールではプレゼントするはしない方がいいと習いました。

薬機法違反ですね。

 

アロマコスメを作りたくなった時は、
きちんと薬機法についても教えてくれる教室で
ワークショップとしてご自身で作ってください。

自分自身で楽しむために作った方が無難ですね!

 

そのことを鑑みて、
検証結果を見ていきましょう。

 

検証結果

 

結果として、7日目、14日目、30日目と計測しましたが、
外観や匂いについては30日目でもほとんど変化がありませんでした。

つまり、作りたてのものを使っても、
1ヶ月経ったものを使っても、
見た目的には全然変わらないということです。

 

常温で保存した場合

 

次に一般細菌数ですが、

0日目はもちろん0、
7日目には50、
14日目には20,000、
30日目には520,000になりました。

 

真菌数も同様に増加し、

0日目は0、
7日目は20、
14日目は17,000、
30日目は330,000になりました。

 

過酸化物価についても、

0日目の時点で4あるのが、
7日目で6.6、
14日目で7.6、
30日目で9.9まで上がっています。

 

 

冷蔵保存の場合

 

一般細菌数は30日目でも常温保存の520,000に対して250で、

真菌数は常温保存の300,000に対して3,500、

過酸化物は常温保存の9.9に対して冷蔵だと5.11となりました。

 

これは、冷蔵庫で約5度で保管し、
1日1回塗布した場合の30日間の実施結果です。

 

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グラフ化してみました。
緑が常温、赤が冷蔵保存です。

左から:一般細菌数、真菌数、過酸化物価の比較です。

 

 

14日超えて常温保存した手作りコスメは細菌だらけ

 

 一般細菌数や真菌数が、

14日目を超えたあたりから急激に伸び、
30日目には非常に高い数値になります。

油分に関してはオイルを使っているため、
過酸化物価が30日目には約2倍に上がっています。

 

これは、お肌にとって良くないことですね。。。
作りたてホヤホヤと1週間目くらいまではまだ大丈夫ですが、
2週間以降は使いたくないような恐ろしい数値になっています。。。

 

つまり、細菌や真菌を逆に塗っていることになるわけです。
怖いですね。。。

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手作りコスメの難点はここです。

市販されているものには防腐剤や抗酸化物が入っていますが、
手作りコスメにはそれらがないため、
2週間以内に使い切らなければなりません。

 

1年くらい普通に使っている化粧水があるとか、
2〜3ヶ月普通に化粧水を使っているというのは、
ほとんど腐らないように作られているということです。

防腐剤の良し悪しは別として、
入れてなかったら細菌類を顔に塗ることになるということです…

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手作りアロマコスメを作った後の注意点

 

防腐剤が入っていない手作りコスメやクラフトのものに関しては、
冷蔵庫に入れた上で、クリームを取る時はきれいにした滅菌した手や
消毒した手を使ったり、
スパチュラと呼ばれるプラスチックやステンレスのヘラみたいなものを使い、
なるべく手の細菌を入れないようにし、
2週間以内をめどに早めに使い切るようにしましょう。

これは非常に重要なポイントです。

 

手作りコスメやクラフトの製品を
気軽に作り使用することは楽しいですが、
その安全性には十分注意が必要です。

特に、自分で作った製品を他人に売るのは違法ですし、
プレゼントとして渡すのも、薬機法に抵触する恐れがあります。
渡した側、受け取った側の双方にその責任が伴い、
何か事故が起こった際にも、その責任が問われます。

手作りコスメは、市販の製品とは異なり、
防腐剤が入っていないため、
細菌や真菌が繁殖しやすい環境になりがちです。

そのため、使用期限や保存方法をきちんと守ることが肝心です。

また、手作りコスメを使用する際は、
自分自身がそのリスクを理解し、
それを受け入れる覚悟が必要です。

特に、水分を多く含む製品は、
細菌や真菌の繁殖がより一層早まる可能性があります。

そのため、開封後は速やかに使用し、
冷蔵庫での保管を心掛けることが大切です。

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しかし、保管方法をしっかり守ってさえいれば
アロマコスメはかなり魅力的なのも事実。

今回お伝えしたリスクをしっかりと理解し、適切に対処することで、
手作りコスメ作りを楽しんでください。 

 

 

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