精油なのに、香りは完全に湿布?寝違えに使うミズメザクラの正体 和精油のある暮らし ブログ

精油なのに、香りは完全に湿布?寝違えに使うミズメザクラの正体

こんにちは。「和精油のある暮らし」の近藤です。

今日は、首を寝違えた時の話と、ミズメザクラというちょっと変わった精油についてお話しします。

実はこの精油、成分的にはほぼ湿布薬と同じなんです。

アロマセラピーを勉強された方なら、ウィンターグリーンという精油を習ったことがあるかもしれません。

ウィンターグリーン、サロンパス、そしてこのミズメザクラ。3つを比較しながら、お話ししていきますね。

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四十肩のリハビリ中に、まさかの寝違え

先日、朝起きたら首が全然回らなくて、「あー痛いなぁ」と。

その前に右肩を四十肩でやってしまい、整形外科に行ってリハビリを受けていたんですね。

「手は上がるから、リハビリすれば治ってくるかもしれない」と思いながら、理学療法士さんのケアを受けていたのですが。

次の予約に行った時、「前回と比べていかがですか?」と聞かれて、すごく答えにくかったです。

「あ、すいません、肩はマシになったんですけど、首が痛いです」みたいな。

「なんでやねん」って思われたでしょうね。

先生は優しいので怒りませんが、「なんで肩ケアしてて首寝違えてくんねん」と思われたかもしれません。

思いもよらない格好で寝てしまうことも、あるんでしょうね。首が痛くなると、地味に生活に支障が出てきます。

結局、首をかばう不自然な姿勢が続いて、結果的に腰まで痛くなりました。

体って、全部つながっているんですよね。どこかをかばうと、どこかに歪みが出てくる。

全体的に痛みの出ない体を整えないとダメだな、というのは、すごく反省しました。

とはいえ、この痛みをどうにかしたいということで、私がよく使っているのが、ミズメザクラの精油です。

 

 

 

成分表を見て二度見した精油、ミズメザクラ

ミズメザクラは、カバノキ科の植物です。この精油、和精油業界の中でも、結構珍しい特徴を持っています。

普通、精油のプロフィール——成分分析表や、商品に添付されているもの、メーカーが出しているものを見ると、たくさんの種類の芳香成分がずらっと並んでいて、それぞれ何パーセント含まれているかが書かれています。

ところがミズメザクラの精油は、以前yuicaで学んだ際、成分分析のグラフを見たら、ほぼ一色だったんです。ほぼ100%がサリチル酸メチルという芳香成分でできている、と。

クラスの友達と「いやいやいや」と、思わず突っ込んでしまったほどです。

もちろん、精油の芳香成分を100%分析しきることは、今の人類にはまだ難しいかもしれませんし、勉強する上でもそこまで細かい数値は扱いません。

それでも、分析できる範囲でほぼ98〜99%がサリチル酸メチルというのは、インパクトのある精油です。

このサリチル酸メチルという芳香成分、これが湿布薬の主成分そのものなんです。

だからミズメザクラの精油の香りを嗅ぐと、「あ、これは湿布の匂いやね」と、誰でもすぐに分かります。

初めて嗅いだ人は、これがアロマセラピーの精油の香りなのかと、驚くと思います。もうほぼお薬、という香りです。

ミズメザクラ単体の精油は、湿布の香りがかなり強く出ます。

普段使いするような香りでも、香水に使うような香りでもありません。かなり特徴のある香りの一つです。

 

 

香りそっくりなのに、全く違う植物?ウィンターグリーンとの不思議な関係

アロマセラピーの世界には、似たような香りを持つ植物同士が、実は全く違う種類だった、という面白い事例があります。

ミズメザクラの精油とそっくりな香りを持つのが、ウィンターグリーンという植物です。香りはほとんど同じなのに、全く違う植物、というのがポイントです。

ウィンターグリーンはツツジ科シラタマノキと呼ばれる植物ですが、ミズメザクラはカバノキ科。全然違う科なんですね。

世界的に珍重されているのはウィンターグリーンの方ですが、日本産だとミズメザクラが多く登場します。

どちらもサリチル酸メチルがほぼ主成分で、全く違う種なのに、行き着く香りの成分がほとんど同じという、面白い共通点があります。

どちらも湿布の香りがする精油なので、海外ではウィンターグリーンがボディケアに使われています。

ボディケア用のトリートメントや、筋肉ケア用のクリーム、バームなどにも使われています。

 

 

「ほぼサロンパス」だった。貼るタイプと塗るタイプ、成分の違い

市販の湿布には、今いろいろな主成分のものが売られていますよね。

鎮痛薬もさまざまな種類が出てきている中、このミズメザクラの香りは、サロンパスとほぼ一緒なんです。

サロンパスは、貼るタイプと塗るタイプで、実は主成分が少し違います。

貼るタイプのサロンパスは、サリチル酸メチルが約10%含まれていて、そこにメントールなどが配合されています。

ミズメザクラの精油の主成分と同じものが、10%ほど含まれているということです。

一方、塗るタイプのサロンパスは、サリチル酸メチルではなく、サリチル酸グリコールという成分がメインで使われているそうです。

サロンパスを作っている久光製薬さんは、資料の中で「サリチル酸メチルはアズサ(カバノキ科のミズメザクラのことです)、シラタマノキ(ウィンターグリーンですね)などの植物に含まれており、水蒸気蒸留で抽出される」と説明しています。

つまり、ミズメザクラとウィンターグリーンの水蒸気蒸留によって得られた芳香成分、ということですね。

市販薬には植物由来のものも多くありますが、まさにミズメザクラやウィンターグリーンがサロンパスの原料だと、きちんと記載されているわけです。

医薬品と同じ成分だからこそ。絶対に守ってほしい注意点

ほぼサロンパスと同じ、ということが分かったところで。

このサリチル酸メチルは、日本国内で医療用医薬品として認められている成分です。

効能・効果は、関節痛、筋肉痛、打撲、捻挫の鎮痛や消炎。動物実験では、抗炎症作用や鎮痛作用も確認されています。

皮膚に塗布することで、その部分やより深い部分の血流を改善する働きがあるとされていますが、医薬品として扱われている成分であるだけに、気をつけるべき点もたくさんあります。

このサリチル酸メチル、「アスピリン」という鎮痛薬の親戚のような関係にあります。

アスピリンはもともと、柳の樹皮に含まれるサリチル酸から作られた薬なので、アスピリンにアレルギーがある方は、ミズメザクラやウィンターグリーンの精油を使うことができません

ここは大前提として覚えておいていただくと、事故を防げると思います。

ミズメザクラの精油の使い方は、基本的にボディケアです。

希釈をして使うことが、とても大切なポイントになります。お部屋の中をサロンパスの香りで満たすような使い方ではなく、体に使うことが主な目的です。

ミズメザクラやウィンターグリーンの精油を直接皮膚につけると、非常に強力です。

ウオノメを溶かしていくような勢いで、皮膚への刺激があります。ですので、必ず希釈をして使ってください

 

 

使い方は「薄めて塗るだけ」。おすすめの希釈方法

希釈のベースには、キャリアオイル、クリーム、ジェルなどが使えます。

 

薄めて、首や肩、腰、ふくらはぎなど、筋肉痛が気になる部分に塗るのが基本です。

実験結果として、ミズメザクラの精油を2%程度に希釈したライスキャリアオイルとブレンドし、塗布しただけで筋肉が柔らかくなった、というデータも出ています。

マッサージをしなくても、塗布するだけで筋肉が柔らかくなったということなので、運動をされている方、アスリートの方、部活を頑張っている方などには、使いやすいアイテムだと思います。

当店ではyuicaさんのライスキャリアオイルを扱っています。

国産の米ぬかから作られたキャリアオイルで、こうした希釈用途にも使いやすいです。

ただし、毎日使うものではなく、痛みが出た時に局所的に使うことを守ってください。

皮膚刺激が強いため、薄めの希釈を心がけ、心配な場合はパッチテストも行ってください。

妊娠中の方、小学生くらいまでのお子さんは、使用を避けてください。

医薬品の説明書きに多くの注意事項が並んでいるのと同じくらい、成分としては強いものなので、使用の際は十分注意していきましょう。

 

 

実は頭皮にも。私がやっている裏ワザ的な使い方

これがとても便利なんです。

私は近眼で目が悪く、パソコンやスクリーンを見ることも多いので、目が疲れて眼精疲労になると、肩も首も凝り、頭皮までガチガチになることがよくあります。

ストレスがかかった時にも、同じことが起こります。

頭皮って、湿布を貼れないんですよね。

肩や首はギリギリ貼れても、髪の毛がある頭皮はそこだけガチガチになっていて、お風呂で揉むくらいしか対処法がありません。

葛根湯を飲んでも肩こりが解消されない、お風呂に入っても少しマシになるだけでまだしんどい、という時は、お風呂に入る前に、ミズメザクラの精油をキャリアオイルに希釈して、それを頭皮に塗ってしまいます。

首、肩、頭皮まで。頭全体にスカルプケアをするような感じで塗ると、頭まで緊張していたものが、ふっと解けるような感覚があります。

そのままだとベタベタの油っぽい頭になってしまうので、お風呂でシャンプーをして油分を洗い流せば、すっきりして、夜もしんどくなく、すっと眠りにつくことができます。

肩こりから頭の先までガチガチになる方は、ぜひ試してみてください。とても助かります。

まとめ:1本持っておくと安心な精油

今日は、自分自身の首の寝違えの話から、そんな時に使えるミズメザクラの精油についてお話ししました。

主要な芳香成分はサリチル酸メチルで、これはほぼサロンパスと同じ成分です。

植物由来の成分にも、こうした強力なものがあります。

日常生活の中で、少量ずつ使うので減らず、意外と役に立ってくれるアイテムです。

肩こりは日本人の国民病とも言われていますから、お悩みの方は1本持っておくと、とても便利だと思います。

ちなみに、ミズメザクラ100%の精油は、お値段が高くなる傾向があります。

ミズメザクラは希釈しても十分に働いてくれるので、他の精油とブレンドされた精油も販売されています。そちらの方が、お財布には優しいかもしれません。

気になる方はチェックしてみてください。

これから9月も終わり、運動会シーズンがやってきます。

普段運動しないのに急に体を動かすことになった、という方にも、ホームケアとして役立つのではないかと思います。


ご注意:この記事は、一般的な知識・体験の紹介を目的としています。

ミズメザクラおよびウィンターグリーンの精油は、アスピリンアレルギーのある方、妊娠中の方、お子様は使用を避けてください。

使用の際は必ず希釈し、パッチテストを行った上でご使用ください。肌トラブル等が生じた場合は、速やかに使用を中止し、専門家にご相談ください。

 

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