和精油をお風呂・スキンケアで安全に楽しむ方法|入浴剤づくりから希釈計算まで 和精油のある暮らし ブログ

和精油をお風呂・スキンケアで安全に楽しむ方法|入浴剤づくりから希釈計算まで

こんにちは。「和精油のある暮らし」の近藤です。


ティッシュやムエットでの芳香浴に慣れてくると、

次は「お風呂で使ってみたい」「肌に直接使ってみたい」と思う方が増えてきます。

 

日本人にとって特別な文化である「お風呂」で和精油を楽しむ方法と、

キャリアオイルに希釈して使う際の基本のルールを、今日はまとめてご紹介します。

精油をお風呂にそのまま垂らすのは、実は危険です

ひと昔前までは、「お湯に5滴ほど垂らす」「天然塩に混ぜてからお湯に溶かす」という方法が、アロマスクールのテキストや書籍でも紹介されていました。


でも、はっきりお伝えします。これは危険な使い方です。


和精油の香り成分は、自然界にあるものをぎゅっと凝縮したもの。

その中には、皮膚に刺激をもたらす作用を持つ成分が含まれていることがあります。


たとえば冬至の柚子湯。

もっと香りを良くしようとゆずを切ったり皮を刻んだりしてお湯に入れると、肌がヒリヒリしたり赤くなったりすることがありますよね。

あれと同じことが、精油の原液でも起こり得るんです。

柚子湯を楽しむ時は、必ず丸ごとお湯に浮かべるようにしましょう。

 

日本最大手のアロマ団体である「日本アロマ環境協会」は、

安全な入浴剤の作り方として「無水エタノールに精油を希釈し、

天然塩にスプレーしてすぐお湯に溶かす」という方法を発表しています。

 

ただ、これは正直なところ、特にお子さんと一緒にお風呂に入る時などは、

手間がかかりすぎると感じる方も多いのではないでしょうか(^^;)


 

そこで私がおすすめしているのが、次の2つの方法です。

方法1:キャリアオイル+天然塩

ライスキャリアオイルなどのキャリアオイル5mlに精油を1〜5滴混ぜ、

それを天然塩と混ぜてからお湯に溶かす方法です。

 

無水エタノールのようにすぐ香りが揮発してしまうことがないので、

比較的ゆっくり作業できるのが利点。

ただし、お風呂上がりの掃除がやや大変なのと、

オイルを使うため足元が滑りやすくなる点には注意してください。


方法2:バスオイルベースを使う(オススメ)

バスオイルベースは、乳化作用のあるオイルで、10mlに精油3〜5滴を混ぜるだけ。

お湯に溶かすと乳化して、乳白色のお湯になります。


クレンジングや頭皮クレンジングにも使えるので、1本置いておいて損はありません

私は裏技的に、メイク用品のパフクリーナーとしても使っています。地味に便利ですよ。



ムエットでブレンドを事前に試す方法は、こうした入浴剤づくりにもそのまま役立ちます。

「今日はどんな香りのお風呂にしようかな」と選ぶ時間そのものも、楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

 

肌に使う時の「希釈濃度」の考え方

お風呂の次は、ネイルオイルやトリートメントオイルなど、肌に直接使う場面です。

ここで欠かせないのが「希釈濃度」の考え方。


精油は脂溶性のため水には溶けず、

キャリアオイル(植物性のベースオイル)に希釈することで、

肌に塗布できるようになります。

マッサージオイルやフェイシャルオイルは、この性質を利用したものです。


肌に塗布する場合の目安の濃度は、一般的に顔なら0.5%、ボディなら1%と言われています。


計算の基本は、「キャリアオイル10mlに対して、

精油1滴(標準的な遮光瓶のドロッパー使用時、1滴=約0.05ml)で0.5%、2滴で1%」です。


和精油お試しセットに付属しているミニガラススポイトは、

1滴が約0.025ml(標準ドロッパーのおよそ半分)。

同じ10mlのキャリアオイルなら、2滴で0.5%、4滴で1%になります。


※精油瓶のドロッパー穴の大きさはメーカーによって差があります。心配な時は少なめの滴数から試してみてくださいね。

 

ネイルオイルを作ってみる

和精油お試しセットに入っている精油は各0.5ml。

少なく感じるかもしれませんが、肌に使う濃度で考えると、これで十分すぎるほどです。


 

市販のネイルオイル用容器(ローラータイプ・筆タイプ)や、

オイル対応の化粧品小分け容器があれば手軽に作れますよ。


  • キャリアオイル5ml+標準ドロッパーで1滴(約0.5%)
  • キャリアオイル5ml+ミニガラススポイトで2滴(約0.5%)


お好きな香りで、ぜひ試してみてくださいね。



椿から搾られた椿油もキャリアオイルとして人気があります。

取り扱い状況は時期によって変わることがあるので、気になる方は店内をチェックしてみてください。

アロマトリートメントオイルを作ってみる

「お気に入りの香りに出会えたら、トリートメントもしてみたい」

——そう思う方も多いのではないでしょうか。


基本の作り方はとてもシンプルです。


  1. 容器にキャリアオイルを入れる

  2. お好きな和精油を混ぜる

  3. よく混ぜる

  4. トリートメントオイルとして使う


濃度の目安は、キャリアオイル10mlに対して標準ドロッパーから2滴で1%。

お試しセット付属のミニガラススポイトを使う場合は、

10mlに対して4滴で1%になります。

覚えておくと、いろいろな場面で応用できますよ。


ビーカーやガラス棒がなくても大丈夫。

使いたい遮光ボトルやポンプ容器にキャリアオイルを直接入れて、

精油を規定の滴数垂らし、蓋をしてよく振れば同じように作れます。


使用後の道具は、無水エタノールか、洗剤とお湯で洗浄してください。

毎回スポイトを洗剤で洗うのは少し手間なので、

近所の薬局で無水エタノールを買っておくのがおすすめです。

 

 

保存版:今日のおさらい

  • 精油をお湯に直接垂らすのはNG。柑橘の皮を直接浮かべるのと同じ刺激が起こることがある

  • 安全な入浴剤は「キャリアオイル+天然塩」か「バスオイルベース」の2択

  • 肌に使う濃度は顔0.5%・ボディ1%が目安

  • キャリアオイル10mlなら、標準ドロッパー2滴/ミニガラススポイト4滴で1%


数字が並ぶと少し身構えてしまうかもしれませんが、

覚えてしまえばあとは香りを選ぶ楽しい時間です。

わからないことがあれば、LINE公式アカウントからいつでも聞いてくださいね。


 

次回は、外出先でも和精油の香りを楽しみたい時のヒントと、

お気に入りの香りに出会えた後のお話をお届けします。

 

ご注意:本記事は、香りや植物に関する研究・情報をもとに、暮らしの中での楽しみ方や考え方をご紹介するものです。医薬品的な効能効果を示すものではありません。化粧品や精油等の使用にあたっては、各製品の表示・注意事項をご確認ください。

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