汗のニオイ対策に、森の香りを使ってみませんか?スギ・モミ・ヒノキの選び方
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こんにちは。「和精油のある暮らし」の近藤です。
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今日もかなり空が真っ白になるくらい雨が降っているんですが、
これが明けるといよいよ本格的な夏。
大阪でもいきなり気温35度くらいまで上がるらしくて、
天気予報を見るのがちょっと怖いです😅
満員電車、外回りのお仕事、冷房の効いた室内とあつあつの外との行き来。
この時期って、1日の中で何度も汗をかいたり冷えたりを繰り返すので、
体温調節が本当に難しいですよね。
汗をかいたあと、ちょっと自分のニオイが気になる瞬間ってありませんか?
私はもうそんなに若くないので、汗びしょびしょに、みたいなことは少ないんですが、
それでも夕方に電車に乗った時とか、
エレベーターみたいな逃げ場のない密室に入った時とか、
ふと「ちょっと大丈夫かな」とドキッとする瞬間、ありますね。
子どもたちなんて、学校から帰ってきただけでもうびちゃびちゃです。
帽子の中もびちゃびちゃ、背中はランドセルとサンドイッチされてびちゃびちゃ、
という感じで帰ってきます。
市販の制汗剤やデオドラントスプレー、
ドラッグストアに行くとじゃららららーっと並んでいますよね。
皆さんも一つはお手元にあるんじゃないかなと思います。
今日はちょっと市販の制汗剤とかとは違う切り口から、
香りで対策をする方法をご紹介したいと思います。

制汗剤の香り、実は時代で変わっている
ドラッグストアに並んでいる制汗剤やデオドラントスプレーって、
だいたいフローラルの香り、シトラスの香り、シャボンの香り、無臭、
みたいなカテゴリーに分かれていませんか?
私が女子高生くらいの時(うん十年前です)に流行っていたのは、
シトラスとかシャボン系でした。
最近だと、若い女性の体臭によく含まれている
ラクトン類を含んだ制汗剤が売られていたりして、
嫌な香りをマスキングするための技術もどんどん進化しているんですよね。
ただ私自身は、制汗剤のフローラルな香りとかシトラスとかシャボンの香りが、
ちょっときつくて。
プシューっとスプレーした後に、
自分がゴキブリなのかっていうくらいゲホゲホと咳が出たりします😅
そんな中で、自然の香りを使って消臭できたらいいなと常々思っているので、今日は自然の香りでできる消臭の方法を一つお伝えしたいと思います。
汗のニオイって、そもそもどうやって発生するの?
ご紹介するのは、日本の中で比較的多く存在している3つの針葉樹の香り、
杉・モミ・ヒノキです。この3種類だと「聞いたことあるよ」というくらい
馴染み深い樹種だと思います。
お風呂とか、寺社仏閣とか、家具・建物系にも使われている木材なので、
名前を聞いただけでも香りを想像できる方も多いんじゃないでしょうか。
でも面白いのは、「針葉樹」と一括りにしても、この3つ、香りが全然違うんです。
今回はその違いも含めてお話ししていきますね。
まず前提として、汗のニオイがどうやって発生するかご存知でしょうか。
実は、汗をかいた直後の汗自体には、ほとんどニオイがないと言われています。
汗が肌の表面にとどまって、そこにいる常在菌が汗や皮脂を分解することで、
あの嫌なニオイの元になる物質が作られる、というのが一般的な理解なんですね。
つまりニオイ対策のポイントは、汗をかかないように毛穴を塞ぎまくることよりも、
菌がどう働くかに注目する方が、肌にもいいんじゃないかな、
という感じです(もちろん、汗染みが本当に困る、
という場合は別の対策も必要ですが、今回はニオイにフォーカスしますね)。
フィトンチッドという成分について
ここで登場するのが、スギやヒノキなどの針葉樹に含まれている
「フィトンチッド」という香りの成分です。
フィトンチッドは、もともと植物が自分の身を守るために
作り出している成分と言われています。
この名前、実はギリシャ語の「フィトン(植物)」と
ラテン語の「殺す」を意味する言葉を組み合わせた造語で、
1930年ごろロシアの生物学者ボリス・トーキンが名付けたとされています。
ちょっと物騒な名前に聞こえるかもしれませんが、「殺す」対象は菌のこと。
つまり、抗菌的な働きがあると報告されているんですね。
森林浴をすると気持ちが落ち着く、という話を聞いたことがある方も多いと思いますが、
これもフィトンチッドが関係しているとされています。
森の中って、動物たちの死骸や糞尿なんかもあるはずなのに、
実際には爽やかな香りがしますよね。これはフィトンチッドのおかげだと言われているんです。
スギ・モミ・ヒノキ、香りの違いを比べてみる
ではここから、3つの香りの違いを詳しくお話ししていきますね。
杉(すぎ)|日本人に一番馴染み深い、落ち着いた木の香り
「スギ」と聞くと、スギ花粉症を思い浮かべる方も多いかもしれません😅
でも、杉板や杉樽、味噌・醤油・お酒の醸造にも、実はスギにお世話になっています。
コンビニでもらう割り箸もスギの木です。
森に入ると大体香ってくるのもスギの枝葉の香りですし、
神社の御神木として何百年も生きているのもスギの木だったりします。
とても落ち着いた、いわゆる「木の香り」という感じです。
当店では、京都・京北の杉乃精さんのスギ精油を扱っています。
[画像:杉乃精の商品写真]
→ 杉乃精|京都府のアイテムを見る

モミ|クリスマスツリーの、みずみずしくシャープな香り
モミはクリスマスツリーの木として知られていますよね。
「モミの木」という歌もありますし、映画『ホーム・アローン』で
ケビンが自分でモミの木を切ってずるずる引きずっていくシーンもありました
(たくましいなと見ていました)。
私は漫画も結構読むんですが、『不思議の国のバード』という漫画にも
モミの木が登場します。
モミは冬でも枯れない常緑樹として、北欧やヨーロッパでは
「絶えない命」「永遠の命」を象徴する神聖な木とされているそうです。
強い抗菌作用を持っているので、感染症が流行る時期にクリスマスツリーとして
玄関先やリビングに大きなモミの木を置く、というのも
何かしら理にかなっているのかもしれませんね。
杉に比べると、もう少しみずみずしくてシャープな透明感のある印象。
深呼吸すると鼻の奥がスッと通るような、爽やかさが際立つ香りです。
当店では、岐阜県のyuicaさんのモミ精油を扱っています。
「針葉樹の中でもスッキリ度No.1」と言われるほどの香りで、
昔から感染症対策として玄関に飾られていたとも言われている木です。
[画像:モミ精油の商品写真]
→ モミ精油(yuica)を見る
ヒノキ|法隆寺にも使われる、優しく甘い香り
ヒノキも馴染み深い木ですよね。法隆寺をはじめ、
いろいろな寺社仏閣に使われていますし、伊勢神宮もそうです。
あとはヒノキ風呂。ちょっと落ち着いた旅館に行くと総ヒノキのお風呂があって、
あの香りでリラックスできたりしますよね。
杉に比べると、どっしりとした甘みのある、優しい香りです。
当店では複数ブランドのヒノキ精油を扱っているので、香りの系統や産地違いで比べてみるのもおすすめです。
こうして並べてみると、同じ「チクチク系の針葉樹」でも、森の香りと一括りに言えないくらい、それぞれ全然違う香りを持っているんですよね。この辺りは好みによって使い分けていくのがいいと思います。
実際の使い方(アロマスプレーの作り方)
一番手軽なのは、精油を1〜2滴、ハンカチやコットン、
ティッシュに垂らしてカバンに入れておく方法です。
汗が気になったタイミングでさっと香りを嗅いだり、洋服をスッスッと拭くだけでも、
香りを纏うような感じになって気分が変わります。
ただし布にシミになることがあるので、ハンカチに垂らす場合は端っこの方にほんのりと、くらいがおすすめです。
もう少し本格的にやりたい場合は、無水エタノールと精製水を使ったアロマスプレーがおすすめです。
- 無水エタノール:10ml
- 精油:10〜20滴くらい
- 精製水:90ml(薬局で買うのが面倒な場合は、ミネラルウォーターや浄水でも大丈夫です)
これを混ぜるだけで、100mlのアロマスプレーが作れます。
持ち歩いてもいいですし、朝の身支度のときにシャツの内側にシュッと一吹きしておくと、
香りが続くだけでなく、菌の増殖を抑える働きが期待できるとされていて、
嫌なニオイの発生をサポートしてくれると言われています。
森の香りなので、癒される感じもあって、森林浴気分も味わえる一石二鳥のアロマスプレーです。
使うときの注意点
- お肌に直接使う場合は、必ずパッチテストをしてから使ってください。精油の濃度を高くしすぎると、お肌に炎症を起こすことがあります
- 水を使ったアロマクラフト(手作りコスメ全般)は、常温で置いておくと菌が増殖しやすくなります。2週間ほどで使い切るのと、できれば冷蔵庫で保管するのがおすすめです。ちょっと面倒ですが、こまめに作って使い切って、また新しく作るというサイクルが一番安全です
番外編:香りの好みが分かれたら、クロモジもおすすめです
ここまで針葉樹の香りをご紹介してきましたが、香りには個々人の好みがあるので、
「針葉樹の香りはそんなに好きじゃないんだよな」という方もいらっしゃると思います。
そんな方には、同じ森の香りでもクロモジ(黒文字)という優しい香りがあります。
クロモジは針葉樹とはまた異なる成分ですが、リナロールという芳香成分を含んでいて、
とても優しく、落ち着くような柔らかい香りがする木です。
クスノキ科の植物で、非常にリラックス系の香りとして知られています。
虫歯菌や歯周病菌にも作用するという抗菌作用が確認されていたり、
いろいろな真菌やウイルスに対する働きを持つ植物でもあるので、
この黒文字の香りを使っていただくのもおすすめです。
クロモジについては、以前「芳香蒸留水とは〜歴史と効能など〜」の記事でも
詳しく触れているので、気になる方はあわせて読んでみてくださいね。

私自身の使い方(クラシックバレエのレッスン後に)
私自身、趣味で運動をしていて、クラシックバレエを習いに行っています。
クラシックバレエって、ちょっと動いただけで本当に汗だくだくになるんですよ。
全然お嬢様のスポーツみたいなイメージじゃなくて、筋トレとストレッチの塊です。
レオタードがびしゃびしゃになるくらい汗をかきます。
レッスンが終わった後は、なるべく秋田杉を使ったアロマスプレーを持って行って、
着替えるときにシュシュッとしたり、
タオルにシュッと振りかけて体を拭いたりしています。
当店にも同じ杉の香りの精油を扱っていますので、
気になる方は森林系・樹木系の香りのコレクションからチェックしてみてください。
おわりに
今日は汗のニオイ対策として、スギ・モミ・ヒノキの3つの針葉樹の香り、
そして番外編として黒文字(クロモジ)をご紹介しました。
香りの好みは人それぞれなので、まずは気になるものから、
香りを嗅ぐところから試していただければいいかなと思います。
アロマセラピーは好きだけどあまり知らなかった、和精油って何?
と気になっている、という方にも、今日の内容が
「へぇ」と思っていただけたら嬉しいです。
ご注意:本記事は、香りや植物に関する研究・情報をもとに、暮らしの中での楽しみ方や考え方をご紹介するものです。医薬品的な効能効果を示すものではありません。化粧品や精油等の使用にあたっては、各製品の表示・注意事項をご確認ください。
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