和精油で実験!ベランダ菜園の小蝿は撃退できるのか※虫が苦手な方は閲覧注意
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こんにちは。
和精油と国産ナチュラルコスメの専門店
「和精油のある暮らし」の近藤です。
今回、我が家で和精油を使ったある実験をしてみました。
そのレポートを報告したいと思います。
意外な事実が判明して、
私も正直戸惑っています。
では参りましょう。
※虫が苦手な方は「実験の考察」と「おわりに」まで飛ばしてください。
追記:4日後に変化が起きたので、結果を追記しています。
実験内容
環境:
- 気温が25度を超える夏日。
- マンションのベランダ。
- 北西向き。3階以上。
- 日照時間は短い。
- 風通し良好。囲いなし。
- 実験開始した日は風が強く夕立ちで雷雨。
植物:
- 観葉植物
- 野菜類
- 直置きせず、棚に設置。
- 水やりは乾く前にあげてしまうタイプ。
- 土はホームセンターで購入した培養土。
- ニームペレットを肥料として使用。
使用した和精油:
- ヒバ精油(能登ヒバ)
- ヒノキ精油(京都産)
- ヒノキ芳香蒸留水(吉野ヒノキ)
- 和薄荷精油(倉敷)
使用方法:
A:プラスチックコップに保冷剤の中身(ポリマー)を入れ
ヒバ精油を混ぜて設置
B:プラスチックコップに保冷剤の中身(ポリマー)を入れ
ヒノキ精油を混ぜて設置
C:プラスチックコップに保冷剤の中身(ポリマー)を入れ
和薄荷精油を混ぜて設置
D:ヒバ精油を棚の柵に塗布
E:ヒノキ精油を木片に塗布
F:ヒノキ芳香蒸留水を鉢の周囲に噴霧
その日のうちに何匹かヒバ精油のポリマーの中に落ちていますね…
実験結果
A:プラスチックコップに保冷剤の中身(ポリマー)を入れ、ヒバ精油を混ぜて設置
いやぁぁぁぁーーーーー!
と叫びたくなるほど
小蝿がポリマーに飛び込んでました…
市販の小蝿ホイホイのような働きをしています。
特に小蝿ホイホイのように「通路」を作っているわけではないのですが、
飛び込んできて潜って窒息しているようです。
もうひとつのカップもこの有様…
ちなみに、ポリマーを入れていないプラスチックカップに
ヒバ精油を垂らして置いておいたものがこちら。
何匹かは中で死んでいました。
ポリマーがあると、より捕獲数が増えますね。
むしろポリマーが捕まえているとか!?
4日後:少し周囲にはコバエがいますが、2〜3匹しか見えなくなりました。
しばらく多くのコバエがヒバ精油を設置した周辺の鉢の側面にとまっていましたが、ほぼ消滅。
B:プラスチックコップに保冷剤の中身(ポリマー)を入れ
ヒノキ精油を混ぜて設置
あれ!?
いっぱい飛び込んでいます…
ヒバ油と同じくらいじゃないですか?なぜ…
ヒノキ精油(京都産)が小蝿に対する誘引作用として働いてしまったのか
それとも、ポリマーによってきているのではないか説も濃厚に。
4日後:少し周囲にはコバエがいますが、2〜3匹しか見えなくなりました。
たくさん飛んでいたコバエはほぼいません。
C:プラスチックコップに保冷剤の中身(ポリマー)を入れ
和薄荷精油を混ぜて設置
和薄荷の香りはかなり強く、開放空間でもけっこう香ります。
ポリマーにひっかかってるんじゃないかという疑惑を検証するため、
精油の香りを変えて同じように設置してみたら、
和薄荷の混ぜられたポリマーにはあまり小蝿がいませんでした!
ヒバと比べると全く違いますね…
やはり、小蝿も和薄荷の香りは苦手なのでしょうか。
あとは、ヒバ精油とヒノキ精油の香りには
小蝿に対する誘引作用があるのかという謎が残ります。
4日後:あまり周囲にもコバエがいません。やはり苦手な香りのようです。
D:ヒバ精油を棚の柵に塗布
ぎゃあぁぁぁーーーーー!
と叫ぶほど
小蝿が集まってお亡くなりになっていました。
これはなぜなんだろう?
これは逆に「誘引作用」ですね…
ポリマーのように溺れて窒息というわけではなさそうですが…
精油に触れてしまった小蝿の器官がどうにかなってしまったのでしょうか。
それとも、芳香成分を直に吸い込んだ場合は即効性があるのでしょうか。
いずれにせよ、尋常ではありません。
E:ヒノキ精油を木片に塗布
ヒノキ精油(京都産)を塗って設置した時は
ブンブン嫌がっていた小蝿たちですが、
ヒバ精油に比べて、こちらの木片にはまったく小蝿がついていません。
あれ?
ポリマーには飛び込んで大量にお亡くなりになっていたのに…
これは香りが避ける方向に働いたのか!?
ヒバ精油のように塗布した場所で死ぬということはありませんでした。
でも、周囲には相変わらず小蝿が飛んでいるので、
広範囲には難しいようです。
4日後:相変わらず、ヒノキ精油を染み込ませた木片にはコバエが寄り付きません。素材がポイントだったのでしょうか。
F:ヒノキ芳香蒸留水を鉢の周囲に噴霧
こちらは、吹きかけた時はブンブン嫌がっていましたが、
その後の様子を見ると、全く気にしていない様子。
相変わらずブンブン飛び回っています…
うーん残念ながら芳香蒸留水に溶け込んでいる水溶性の芳香物質には
あまりコバエの嫌いな臭いが入っていないようですね。
4日後:特に噴霧した場所を避けている様子は見えなかったものの、周囲に2〜3匹しか見えなくなりました。
実験の考察
今回の対象は「クロバネキノコバエ」でした。
植物によくたかる小蝿で、
有機肥料を使っていると増えます。
キッチンやお風呂にいるチョウバエではありません。
また、「蚊」でもありません。
そのことがこの結果につながっていると考えられます。
ヒバ精油に含まれる昆虫忌避作用を持つ成分は
「ツヨプセン」「ヒノキチオール」という成分。
こちらは「シロアリ」「蚊」「ゴキブリ」「ダニ」に対して
強い昆虫忌避作用を示します。
どうやら、クロバネキノコバエには忌避作用としては働かないようです。
参考文献
木材抽出成分の薬理効果https://www.jstage.jst.go.jp/article/jwpa1975/19/2/19_2_66/_pdf
代わりに、和薄荷の方はヒバ精油にくらべて
かなりクロバネキノコバエが避けたようです。
これから、ベランダ菜園で有機肥料を使われている方や
土壌中に入っていた卵が孵化して大変なことになっている方は
和薄荷などメントール系のものを使われてた方が
クロバネキノコバエに対しては効果があると思われます。
逆に、クロバネキノコバエを捕獲して殺虫したという方は、
ヒバ精油を余っている保冷剤などのポリマーを利用して
ベランダにセットしておくと、市販の「コバエ◯イホイ」のように
簡単に捕獲することができます…
見た目はよろしくないですが…
4日後の結果について:
ほぼ、コバエがいなくなったのでとても快適になりました。
即効性はなかったが芳香物質が効いたのか、
コバエたちが一斉に寿命を迎えたのかは謎ですが、
トラップを作ったことで新たに成虫が増えるのを防ぐ効果が
多少なりともあったのではないかと思われます。
一方、植物たちは元気に育っており、
花がついたり、実がなったりしてきています。
直接噴霧もしていないので、
殺虫剤のスプレーを撒くよりは安心して食べられそうです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
暖かくなると悩まされる虫問題。
市販ではさまざまな殺虫剤が販売されていますが、
薬剤を使うのに抵抗がある
虫除けのニオイが苦手
手持ちの精油を活かしたい
抗菌作用も期待したい
というような方には、
和精油を使って虫除けを作ることをおすすめします。
実際にヒバ精油の香りがほのかにするベランダは
とっても気持ちがいいものです。
今回の実験ではクロバネキノコバエに対して
昆虫忌避作用を発揮することはできずに、
反対に誘引作用のように働いたことが判明したのですが
和精油の活用方法として
少しお役に立てたのではないかと思います。
ぜひ、この実験結果を応用して
試してみてください。
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