認知症予防に使いたい和精油は?朝と夜でどう使い分ける? 和精油のある暮らし ブログ

認知症予防に使いたい和精油は?朝と夜でどう分ける?

 

 

こんにちは。

和精油と国産ナチュラルコスメの専門店
「和精油のある暮らし」
の近藤です。

 

前の記事「認知症にアロマが良いと言われるようになった研究と和精油の活用について」の続きになりますが、

鳥取大学の認知症改善にアロマが有効であると証明した研究について
注目すべきは研究で使われた精油の名前ではなく、

精油が持つ芳香成分と好みについて注目し、
自分なりに心地よいと思える組み合わせで
朝晩の精油を選択することが重要であると説明しました。

今回の記事では、和精油を選択する場合は
どのような和精油を選べば良いのか、ということを
和精油に含まれる芳香物質に焦点をあてて
見ていきたいと思います。

朝と夜で、どうやって使えば良いのかという点についても
記載しています。

各植物の簡単なプロフィールも記載してありますので、
参考になさってください。

 

朝に使いたい和精油

 

ニオイコブシ(匂辛夷)精油

ニオイコブシは別名タムシバとも呼ばれるモクレン科モクレン属の落葉小高木です。つぼみは漢方薬としても使われ「辛夷(シンイ)」として利用されます。

葉を噛むと少し甘みがあり、「噛むシバ」と呼ばれていたのがなまってタムシバと呼ばれるようになりました。

ニオイコブシ精油の主な芳香成分は「1.8シネオール」「ゲラニオール」「ネラール」などで、

枝葉部から抽出される精油なのですが、
柑橘と花を混ぜ合わせたような香りが特徴です。

イメージとしてはレモンキャンディの香りがする不思議な精油です。

希少精油のひとつですので、LEXUSブレンドとしてイメージフレグランスにブレンドされたこともあります。価格が高いのが難点ですが、香りそのものが力強く、1回に使うのはほんの少量で大丈夫です。

それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。

  • 1.8シネオール:免疫調整作用、抗炎症作用など
  • ゲラニオール:鎮痛作用、興奮作用、収斂作用、皮膚弾力回復作用、抗うつ作用、抗真菌作用など
  • ネラール:抗ヒスタミン作用、抗真菌作用、抗菌作用、鎮静作用など

 

 

 

ヒノキ(檜)精油

ヒノキは日本の森林いおいて大多数を占める樹種です。

身近なところでもヒノキ風呂や建築資材として使われているため、
日本人で知らない人はいないでしょう。

ヒノキ精油は抽出部位でまったく芳香成分が異なるため、

選ぶ時は使用目的と照らし合わせて選んでください。

朝の目覚めに使用したい部位は特にヒノキ葉部です。

ヒノキ葉部精油の主な芳香成分は「サビネン」「酢酸テルピニル」「酢酸ボルニル」などです。

それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。

  •  サビネン:抗酸化作用、抗菌作用など
  • 酢酸テルピニル:鎮痙攣作用、神経バランス回復作用、鎮静作用、鎮痛作用、抗炎症作用、血圧降下作用、食欲増進作用など
  • 酢酸ボルニル: 睡眠促進作用、肌質改善作用など(睡眠促進作用とありますが、朝に使っても全然問題ありません。これが複合的な天然の香りの面白さです)

 

 

スギ(杉)精油

スギも日本の森林の大部分を占める樹種ですね。
花粉の時期には迷惑している人も多いかもしれませんが、
実はスギ精油とスギ花粉は全くの別物です。

杉精油で花粉症が引き起こされることはありません。
むしろ、スギ精油には抗アレルギー作用も期待できますし、
リラックスできて諸症状の緩和にもなると言われています。

スギは日本中に生えていて、
学名としてはChriptmeria jaoinicaの1種類しか存在しないのですが、
生えている場所によって全く異なる香りを持つようになります。

まるで方言のようですね。

東北地方に生えているスギと、屋久杉では全然ちがうので、

ワインのようにコレクションするとおもしろい精油のひとつでもあります。

朝の目覚めにおすすめなのは、スッキリ系のスギ精油、
たとえば京都の北山杉などはおすすめです。北山杉は細く育てるので有名ですね。
その姿の通り、スッと透き通り肺に染み入るような軽やかな香りが特徴です。

 スギ精油の主な芳香成分は「αピネン」「サビネン」「ミルセン」などです。 

それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。

  • αーピネン:強壮作用、脳血流を増やして大脳を活性化する作用など
  • サビネン:抗酸化作用、抗菌作用など
  • ミルセン:筋肉の弛緩、鎮静作用、抗炎症作用、抗菌作用など

 

 

スダチ(酢橘)精油

 スダチは日本の固有柑橘であり、さらに言えば徳島県の固有種です。

日本の柑橘の中でも香酸柑橘として食事によく使われますが、
精油は日常生活の中でもかなり使い勝手が良くておすすめです。

柑橘の中でもかなりスパイシーで、さまざまな芳香物質が含まれているため、

複雑で奥行きのある香りがします。

また、寝ている間にむくんでしまうことが多い方には、
朝にスダチ精油をブレンドしたトリートメント(マッサージ)用オイルで
脚をケアしてあげるとスッキリします。

ちなみに、和精油の柑橘系の精油はほとんどが水蒸気蒸留法で蒸留されるため、
光毒性の心配がありません。

スダチ精油の主な芳香成分は「リモネン」「リナロール」「カンフェン」「αテルピネン」「シトロネラ」「シトロネロール」「ネロール」「デカナール」などです。

それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。

  • d-リモネン:肝臓強壮作用、腎臓機能強壮作用、消化管の蠕動運動促進作用、降圧作用、中枢神経抑制による鎮静作用、去痰作用、末梢血管収縮作用など。
  • リナロール:鎮静作用、降圧作用、抗不安作用、精神安定作用など
  • カンフェン:血行促進作用、保温作用、抗菌作用など

 

 

アマナツ(甘夏)精油

 甘夏はスーパーでもよく見かける品種なので、よくご存知だと思います。

少し硬い果皮からは、オレンジよりもさっぱりとした甘煮、酸味とほんのり苦味の混ざった爽快な香りが採れます。

スイート・オレンジよりもさっぱりした甘味のアマナツ精油は、朝に使うのにぴったりです。
イメージ的にはチアガールのような存在で、朝の元気をチャージしてくれます。

また、こちらも和精油の柑橘精油は水蒸気蒸留法で抽出されているため、
朝から使用しても光毒性の心配がありません。

ちょっと専門的な話になりますが、AEAJ(日本アロマ環境協会)で実施されている
アロマテラピー検定では光毒性のある精油を3種、レモン、ベルガモット、グレープフルーツとしていますが、IFA国際アロマセラピスト試験ではスイート・オレンジも基本的にはアウトと判定されていました。

ですので、朝からさっぱりした柑橘の香りを楽しみたい方には
和精油の柑橘精油を使うことをおすすめします。

 

アマナツ精油の主な芳香成分は「リモネン」「Γーテルピネン」「βーミルセン」など。

それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。

 

  • d-リモネン:肝臓強壮作用、腎臓機能強壮作用、消化管の蠕動運動促進作用、降圧作用、中枢神経抑制による鎮静作用、去痰作用、末梢血管収縮作用など。
  • Γ-テルピネン:静脈強壮作用など
  • βーミルセン:筋肉の弛緩、鎮静作用、抗炎症作用、抗菌作用、など肝臓強壮作用など

 

 

 

 

 

夜に使いたい和精油

 

クロモジ(黒文字)精油

和精油の中ではラベンダーのように使える便利な香りで、
私は「和精油界の出来杉くん」と呼んでいます。

クスノキ科の植物で漢方としては「烏楠(うしょう)」と呼ばれます。

日本の歴史的には天皇の即位式である大嘗祭にて黒文字の小柴垣に熱湯をかけ、
その立ち上がる蒸気で空間に芳香を拡散させたという記録がありますし、
源氏物語にもクロモジの小柴垣が登場します。

国産の高級楊枝として和菓子の添えられる
ことでも知られ、茶道と深い関わりのある植物です。千利休が秀吉を茶室でもてなす際に、庭にある黒文字の枝を手折って
楊枝として差し出したという逸話もあります。

クロモジ精油の主な芳香成分は「リナロール」「1.8シネオール」です。

シャネルNo.5にも使われて香水業界で人気が出過ぎたため、乱獲によってアマゾンの絶滅危惧種となったローズウッドと香りの組成が似ており
代替精油としても注目されています。

お茶のような、甘いような、スッとするような、とても落ち着く香りで
クロモジが嫌いだという方には出会ったことがありません。

それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。

  • リナロール:鎮静作用、降圧作用、抗不安作用、精神安定作用など
  • 1.8シネオール:免疫調整作用、抗炎症作用など

 

 

ヒノキ(檜)木部精油

 朝におすすめの精油ではヒノキの葉部をおすすめしましたが、
夜はヒノキの木部精油をおすすめします。

ヒノキの木部はそのままヒノキ風呂やヒノキ造りの建築物、
寺社仏閣にような香りがします。

 ヒノキ木部精油の主な芳香成分は「αピネン」「δ-カジネン」「γ-カジネン」など。

それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。

  • αピネン:強壮作用、脳血流を増やして大脳を活性化する作用
  • δ-カジネン:抗炎症作用,抗腫瘍作用,および殺虫作用、鬱滞除去作用

  • γ-カジネン:神経強壮作用など

  

 

 

ユズ(柚子)精油

 柚子は日本食の中でよく使われているため、
柚子の香りを知らない人はいないと思います。

また、「冬至に柚子湯に入ると風をひかない」と言われ、
文化的慣習としてカピバラまで柚子湯に浸かるようになりました。

昨今では世界的にも人気の高い香りで、
某世界的ハイブランドが展開するレストランでは、オープニングレセプションで
ドレッシングとして柚子のドレッシングが使われたそうです。

何度もお伝えしていますが、和精油における柑橘類の精油は水蒸気蒸留法で抽出されているため、光毒性の心配はありません。

ユズ精油に関しては独自に研究する研究者も多く、
論文が色々と発表されています。

 ユズ精油の主な芳香成分は「リモネン」「Γーテルピネン」などです。

それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。 

  • d-リモネン:肝臓強壮作用、腎臓機能強壮作用、消化管の蠕動運動促進作用、降圧作用、中枢神経抑制による鎮静作用、去痰作用、末梢血管収縮作用など。
  • Γ-テルピネン:静脈強壮作用など

 

 

ヤクスギ(屋久杉)精油

 自然遺産に登録されている鹿児島県の屋久島に自生するスギの中でも、
樹齢が数百年から1,000年を超えてくるものを屋久杉と呼びます。
ちなみに、屋久島で育っただけでは屋久杉とは呼ばず、屋久島の地杉と呼びます。

自然遺産のものですから、もちろん伐採はできません。
江戸時代などに切り倒されて搬出不可能なまま森林に残されている木を工芸品などに使います。工芸品を製作する過程で出るおがくずから水蒸気蒸留法で抽出されているのが屋久杉の精油です。

先ほど北山杉のところでも述べたように、スギ精油は生育地域や樹齢などによってずいぶん香りが異なります。北山杉がバイオリンなら屋久杉はコントラバスのような重みのある香りが特徴です。また、不思議とパイナップルのような甘い香りがします。

屋久杉精油は樹脂成分が多く、分子構造が他のスギと異なるため、最近の研究では遺伝子からして全然違うということがわかってきています。
そのため、含まれている芳香成分もずいぶんと変わってくるので、スギと分類するより単独品種として扱う方が良いでしょう。

精油の主な芳香成分は「δ-カジネン」「β-オイデスモール」など。

 それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。 

  • δ-カジネン:抗炎症作用,抗腫瘍作用,および殺虫作用、鬱滞除去作用など
  • β-オイデスモール:胃酸の分泌を抑制して潰瘍を予防し、潰瘍の進行を阻止するH2ブロッカー様作用
  • セドロール:鎮静作用、自律神経調整作用、安眠作用、睡眠促進作用、抗不安作用

 

モミ(樅)精油

 モミの木といえばクリスマスツリーを思い浮かべるのではないでしょうか。
球果が列をなしている臣下のように見えたことから「臣」がなまって「モミ」になったと言われています。
クリスマスツリーに使われる理由がわかるほど、寒くとも葉が生き生きとした緑で、抗菌作用、抗ウイルス作用があり、玄関から病が侵入するのを防いだとも。ヨーロッパで神聖な木とされているのも分かりますね。

精油の主な芳香成分は「α-ピネン」「β-フェランドレン」「酢酸ボルニル」など。

  それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。 

  • αピネン:強壮作用、脳血流を増やして大脳を活性化する作用
  • β-フェランドレン:二酸化窒素の無害化、空気清浄作用
  • 酢酸ボルニル: 睡眠促進作用、肌質改善作用など(睡眠促進作用とありますが、朝に使っても全然問題ありません。これが複合的な天然の香りの面白さです)

 

 

ヨモギ(蓬)精油

よく繁殖するため「四方木」、よく燃えるため「善燃草」、春に一斉に繁殖するため「善萌草」と書くとも言われています。
身近すぎて見落としがちですが、ヨモギは素晴らしい薬草です。昔から止血薬、虫刺され、生理痛、下痢止めなど様々な目的で使われてきました。
入浴剤としては肩こり、腰痛、筋肉痛を緩和する血行促進目的や、肌荒れを防ぐ目的で利用されます。精油は濃いブルーで、手作り化粧品を作る際には見た目にも美しいので気分があがります。ヨモギには抗酸化作用が認められるため、エイジングケアとしての効果が期待できます。

 精油の主な芳香成分は「1.8シネオール」「βーカリオフィレン」「αーツヨン」など。

それぞれが持つ主な作用は以下の通りです。 

  • 1.8シネオール:免疫調整作用、抗炎症作用など
  • βーカリオフィレン:胃粘膜障害防御作用など
  • αーツヨン:加温作用、消化促進作用、血行促進作用、鎮痛作用、整腸作用、食欲増進作用など


 

おすすめの使い方

 

朝使う場合

 

  • 芳香浴

 朝のめざめと共に、和精油の香りを嗅ぐだけ。ディフューザーで焚いてもいいですし、簡単にティッシュに垂らしてもいいです。習慣にするうちに、だんだん朝の香りを嗅ぐとスイッチが入るようになってくるので、意志の力だけで朝起きようとするよりも楽に目覚めることができます。

  • 運動とともに

 朝、体を動かすことによって体温が上がり交感神経優位に働くため、楽に目覚めることができます。全身の血流がよくなり、脳への血流も促されます。高血圧の方は急な運動は避けてください。じっくりと身体をほぐすストレッチだけでも、かなりおすすめです。特におすすめなのがヨガ。寝起きに和精油を嗅ぎながらヨガをすると、呼吸が深くなり酸素がすみずみまで届いていき、1日のスタートがとても爽やかになります。

  • お手洗いスプレー

お手洗いの消臭スプレーを和精油で作ることで、森林浴効果や香りによる記憶で「快腸習慣」に繋がります。排泄は副交感神経優位でないとうまく働きませんので、リラックスすることはとても大切です。特に針葉樹の香りでスプレーを構成すると、大脳の血流量を増やす作用があるため頭がクリアになる感じがして、スッキリした朝をスタートできます。

  • 和精油の手作り化粧水

和精油を使って手作り化粧水を作っておくと、とても便利です。天然の香りを顔に使うことは、嗅覚からダイレクトに脳に信号が伝わりますので即効性があります。
また、「アロマセラピーをしよう」と思うとなかなか行動に移せませんが、化粧水を使うといういつもの行動の中に織り込めば、手軽に継続できます。和精油の柑橘系の香りは光毒性の心配がありませんので、朝のスキンケアに使えるところが大きなメリットです。また、芳香蒸留水をうまく利用するのもひとつの手ですね。

  • ヘアウォーター 

寝癖直しに使うヘアウォーターを和精油で作ると、スタイリングとアロマセラピーの一石二鳥になります。化粧水だと取り入れづらいなと感じる方でも、ヘアウォーターだと取り入れやすいですね。お出かけ前に気分を盛り上げるため華やかな香りにするのも良いですし、スッキリ爽快な香りにするのも気持ちいいです。精油を混ぜて作るのがめんどうだと感じる方は、芳香蒸留水を拭きかけるだけでも十分香ります。そのあと、ライスキャリアオイルや椿油などのオイルで毛先を保護してあげると、冬の乾燥によるパサつきや静電気も防げます。

 

夜使う場合

 

  • 入浴剤

毎日入浴できる日本はとても恵まれた国です。たっぷりのお湯に浸かることで、物理的に身体を温め、水圧でマッサージを行い、血行促進および汗による老廃物の排出を促します。そこに入浴剤として和精油を取り入れていただくと、より効果的にリラックスできます。眠る前に副交感神経優位に自律神経を調整すると、寝付きが格段によくなりますので、安眠のためにもおすすめです。入浴剤として和精油を使われる場合は、かならず基材に希釈してお湯に溶かしてください。その際はバスオイルベースを使うと、とっても便利です。

  • 化粧水や保湿オイル

朝の使い方でもご紹介しましたが、化粧水に和精油を使っていただくと、毎日の習慣になるので非常に効率的です。夜用の化粧水には鎮静作用のあるものをブレンドしていただくと入眠補助になります。また、化粧水のあとにライスキャリアオイルなどで保湿オイルを使っていただくとより効果的に保湿や経皮吸収による効果も見込めます。時間がある時はさらに、フェイシャルトリートメント(マッサージ)を行うと、顔の表情筋が意外と凝っているのがわかりますよ。

化粧水の作り方は
50mlボトルの場合
・精製水45ml(もしくはミネラルウォーター)
・植物性グリセリン少量(小さじ1程度 お肌の様子によって調整)
・無水エタノール5ml(アルコールが苦手な方は代わりにキャリアオイル)
・お好きな和精油 合計5滴
①ボトルの中に無水エタノールを入れ、和精油を入れて混ぜます。
②グリセリンを入れ、精製水を入れてよく混ぜます。
③完成です。冷蔵庫で保管し、2週間以内に使い切ってください。


  • ヘアオイル

朝の寝癖直しでも少し書きましたが、ドライヤー前後のヘアオイルとして、和精油をブレンドした椿油やライスキャリアオイル、アルガンオイルなどを使っていただくと毛先のバサつきを抑えると主に、眠りにつく際にほのかに香って心地よいです。髪につけるブレンドオイルの場合は、皮膚につけるオイルの精油濃度より多少高めでも問題ありません。その分、より濃厚な香りを楽しめます。(キャリアオイル10mlに対して和精油2滴で約1%濃度。ヘアオイルなら3%程度でもOK)

  • ピローミスト

枕に吹き付けるピローミストとして和精油で作ったアロマスプレーを使っていただくと、眠りにつきやすくなります。特に屋久杉精油の香り、クロモジの香りなどは安眠作用が期待できますので、ブレンドに加えていただくと効果的です。
また、加齢臭も防ぐことができます。その際はスギやモミなどを混ぜていただくと消臭作用が高くなります。

  • 芳香浴

眠る前に、寝室内でディフューザーで芳香浴をするのがとても簡単です。また、冬場ですと加湿器にディフューザー機能がついたものがありますので、のどの潤いケアと芳香浴を一緒にできて便利です。ディフューザーがなくても、ティッシュに2〜3滴の和精油を垂らしていただき、枕元に置いておくだけで十分に芳香浴ができます。その際、寝返りをうって皮膚につかないようにご注意ください。気になるようでしたら、精油滴下専用シールがありますので、そちらをパジャマの胸元に貼っていただくと、使いやすいです。 

 

おわりに

 いかがでしたでしょうか。

前回の記事認知症にアロマが良いと言われるようになった研究と和精油の活用について」に引き続き、認知症予防に朝と夜に使いたい和精油ということで、
朝におすすめの香り、夜におすすめの香りと、それぞれの時間帯で便利な使い方をご紹介いたしました。

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