痩せたいのに続かない人へ。香り（アロマ・精油）でやる気をつくる方法

こんにちは。和精油のある暮らしをかなえるブログへようこそ。

このブログは音声をもとにして記事に整えたものです。
音声はこちらをご覧ください。

 

今日のテーマは、

痩せたいのにやる気が出ない。
そんなとき、香り（アロマ）でどうスイッチを入れるか。

というお話です。

 

ダイエットって、意思の力だけだとだいたい負ける

「よし、痩せるぞ！」って一度は思ったこと、きっとありますよね。

私の場合は、産後がまさにそれでした。
妊娠前とぜんっぜん違うシルエットの自分を見て、

え、これ私？
このお肉どこから来た？

と、鏡の前で軽くフリーズしました。

そのあとネットショップを始めて、ほぼ一日中パソコンの前。
通勤もなければ、外回りもない。
気づけば、

・朝、外に出るのはゴミ捨てだけ
・仕事中に立ち上がるのは、お昼ごはんと飲み物を取りに行くときだけ

お尻と腰回りには、好き放題ついたお肉たち。

 

「これどうにかしたい…」と思うんですが、問題はここからです。

・やる気は出る、けど一瞬でしぼむ
・運動を始めても、三日坊主どころか一日坊主
・ストレスがたまると、結局甘いものに走る

もう、このループ。

特に、疲れているときやイライラしたときって、
甘いものが妙に輝いて見えると言いますか笑

・チョコレート
・クッキー
・アイス
・そして「ミスドの箱」

ミスドの箱って、あれ見ただけでちょっと幸せになりません？
「今日はこれとこれとこれ…あ、あれも美味しそう」って選んでいる時間は天国なんですけど、
総合計カロリーを想像すると、一気に現実へ…

え、今、何キロカロリー分の幸せを手に入れた…？

みたいな気持ちになります。

「じゃあ、心を無にしてストレスなんて感じずに生きればいい」
と言われても、無理ですよね。そんな簡単に解脱できません…ブッダじゃないので。

・仕事
・家事
・育児
・人間関係

日々ちゃんとストレスがやってきます。
だからこそ、

自分にムチを打つより、
自分をいい方向に連れていってくれる「仕組み」を用意する

ほうが現実的です。

その仕組みとして、アロマセラピーで使う香り（精油・和精油）がめちゃくちゃ便利なんです。

 

 

 

 

なぜ香りで「やる気」が変わるのか？アロマセラピーの仕組み

まずはサクッと、アロマセラピーの基本的な仕組みの話を。

・精油（エッセンシャルオイル）の香りを鼻から吸い込む
・鼻の奥にある「嗅神経（きゅうしんけい）」が香りの分子をキャッチ
・その情報がすぐ近くの「大脳辺縁系」という場所に伝わる

大脳辺縁系は、

・感情
・記憶
・自律神経

なんかに深く関わっています。

なので、香りを嗅ぐと、

・なんとなく気分が軽くなる
・シャキッと前向きになる
・じわっと力が抜けてリラックスする

といった変化が、「考えるより先に」起こりやすいのが特徴です。

ここが、アロマセラピーがダイエットに使えるポイント。

「よし、やる気出すぞ！」と気合を入れるんじゃなくて、
「やる気が出やすい状態」を香りで先につくっておく。

すると、結果的に行動がちょっと楽になります。

 

 

 

 

パブロフの犬方式で「香り＝スイッチ」にする

「パブロフの犬」の話、聞いたことありますよね。

・ベルが鳴る → ご飯が出てくる
・ご飯がおいしい → よだれが出る
・そのうち「ベルが鳴っただけ」でよだれが出るようになる

という、条件反射のあれです。

香りも同じように、「条件づけ」に使えます。

・この香りを嗅いだら、軽く運動する
・この香りを嗅いだら、一旦深呼吸してから食べる
・この香りを嗅いだら、自分をねぎらうボディケアをする

これを繰り返していると、そのうち

香りを嗅いだだけで、
体のほうから「そろそろあれやる？」と動き出してくれる

ようになってきます。

「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」と言い聞かせて動こうとするより、
エヴァのシンジくん状態から卒業して、香りという外部スイッチに頼ってしまう。
そのくらいでちょうどいいと、私は思っています。

 

 

 

 

ここからは、シーン別に
「どんな香り（和精油）を、どう使うか？」
をお話しします。

・運動する前
・どか食いしたくなる時
・運動した後のセルフケア

この3つの場面で、香りが味方になってくれます。

 

 

シーン1：やる気が出ない日の「運動前アロマ」

正直なところ、気分が落ちているときに

「じゃあ走ってきます！」

って人、あまりいないですよね。
それができたら、たぶんもう苦労してない。

在宅ワークで座りっぱなしの私も、

・朝から晩までほぼ椅子と一体化
・「動いた」と言えるのはゴミ捨てとキッチンへの往復

みたいな日が多いです。

そんなときに頼っているのが、運動前の「香りスイッチ」です。

 

 

運動前におすすめのアロマ（和精油）

私がよく使うのは、柑橘と森林系の組み合わせです。

柑橘系の精油・和精油

・甘夏の精油
・伊予柑の精油
・レモンの精油

柑橘のアロマって、それだけでちょっと前向きになる力があります。

朝ごはんのワンプレートに、オレンジが一切れ乗っていたら嬉しい、あの感じ。
皮をむいた瞬間の「プシュッ」とした香りが頭の中で再生されると、
眠気とだるさでダラ〜ッとしていた気分が少しだけシャキッとします。

森林系の和精油

・京都の北山杉の精油
・熊本・小国杉の精油
・レモンキャンディみたいな香りの「匂辛夷（においこぶし）精油」

森林系の香りは、森の中で深呼吸したくなるあの感じを思い出させてくれます。

・呼吸が自然と深くなる
・肩に入っていた力がふっと抜ける
・体が「動いてもいいかな」というモードに切り替わってくる

という感覚が出てきます。

 

私のイメージだと、

・柑橘のアロマ：横でポンポン飛び跳ねて応援してくるチアガール
・森林系のアロマ：横で「さ、そろそろ行こっか」と声をかける優しいコーチ

こんな役割分担です。

 

 

 

運動前の香りスイッチ、どうやって使う？

実際の使い方はシンプルです。

・アロマスプレーを作っておいて、運動前に部屋にシュッとひと吹き
・ティッシュに精油を1〜2滴垂らして、深呼吸を3回
・「立ち上がる前に香りを嗅ぐ」を一セットにしておく

これを繰り返していくと、

「香りを嗅いだら、体を動かす流れになっている」

という「自分ルール」が、脳内にゆっくりインストールされていきます。

アロマスプレー自体は、

・無水エタノール
・お好きな精油（和精油でも海外の精油でも）
・精製水（もしくは浄水、ミネラルウォーター、カルキを抜いた水）

などで作れますが、濃度や使い方には注意が必要なので、
作るときは必ず安全なレシピを確認してくださいね。

 

 

シーン2：ミスド箱買いを止める「ブレーキアロマ」

次のシーンは、「食欲が暴走しそうなとき」です。

例えば、こういう日。

・子どもが全然言うことを聞かない
・「片付けて」と何回言っても、床はおもちゃの海
・ランドセルの一番下から、ぐちゃぐちゃの面談の紙が出てくる
・部下に言いにくいことを言ったら、相手も自分もヘトヘト

そんな日って、帰り道にコンビニやスーパーに吸い寄せられがちです。

そして視界の端に入る、あの「ミスドの箱」。

今日くらいいいよね？
これとこれとこれと、あ、限定フレーバーも…

とトングを走らせた瞬間は天国なんですけど、
冷静にカロリーを計算すると、

え、今日の私、何キロカロリー分の感情を処理しようとした？

となるわけです。

ここで大事なのは、

「甘いもの絶対禁止！」と自分を締め上げることではなく、
食べる前に「一回立ち止まる時間」を入れること。

その「一呼吸」をつくるのに、アロマ（香り）が使えます。

 

 

食欲ブレーキに使える和精油のアロマ

どか食いモードに入る前におすすめなのは、

・クロモジ精油
・モミ精油
・柚香（ゆこう）精油（徳島県上勝地域で育つ香酸柑橘）

など、「深い呼吸を誘う系」の和精油です。

これらの香りを嗅ぐと、

・呼吸が自然とゆっくり深くなる
・副交感神経が優位になって、体が「落ち着くモード」に入る
・「今すぐドーナツ4個！」という勢いが、少しずつしぼんでいく

という変化が出てきます。

呼吸が落ち着くと、不思議と

・「今日は1個にしておこうかな」
・「まずは温かいお茶飲んでから考えよう」

という選択肢が出てくるんですよね。

 

 

ネロリやローズで「幸せ」のほうを増やしてあげる

ストレスが大きいときは、

・ネロリ（柑橘の花の精油）
・ローズ（バラの精油）

といったフローラル系アロマも頼れる存在です。

ネロリは、例えば柑橘のお花からとれる精油で、
日本でも柑橘大国らしく、いろいろなお花由来のネロリウォーター（芳香蒸留水）が作られています。

ローズも、日本でダマスクローズを栽培して蒸留しているところがあって、
山形などでつくられたローズウォーターやローズ精油は、香りを嗅いでいるだけで「うわ、幸せ…」となる濃密さです。

精油だとお値段もしっかりするので、まずは

・芳香蒸留水（フローラルウォーター）をスプレーしてみる
・コットンやハンカチに含ませて香る
・マグカップに少し入れて、湯気と一緒に香りを楽しむ（※飲用不可）

みたいな方法から試すのもおすすめです。

 

 

 

実践：ドカ食い前の「香りでひと呼吸」ルール

具体的には、こんな感じのマイルールを作ります。

・スイーツ売り場に向かう前に、決めておいた精油をハンカチでひと嗅ぎ
・ミスドの箱を開ける前に、クロモジ or 柚香の香りで深呼吸を3回
・「今日はやばい日だ」と朝から分かっている日は、先にブレーキ用アロマをポーチに入れておく

香りで「一回ストップ」が入るだけで、

「全部食べたい！」から
「本当に食べたいのはどれ？」へ

意識の向き先が変わっていきます。

 

 

 

シーン3：頑張った体をいたわる「運動後アロマ」セルフケア

ダイエットで大事なのは、「運動すること」だけじゃなくて、
そのあとに体をちゃんと労わることだな、と年々痛感しています。

久しぶりに動くと、

・筋肉痛がしっかり翌々日に来る
・回復にやたら時間がかかる
・ケアをしないと、「もう二度とやらん…」って気持ちになる

こうなると、継続が難しくなりますよね。

そこで使えるのが、運動後のアロマセルフケアです。

 

 

巡りケアに使いやすい柑橘と山椒

運動後のボディトリートメントには、

・甘夏精油
・伊予柑精油

といった柑橘系の精油に加えて、

・山椒（さんしょう）精油

も面白い存在です。

山椒精油は、私たちに馴染みのある「うなぎにかける山椒」と同じ植物からとられますが、
精油の香りは、より柑橘寄りでさわやか。

これらを、

・ライスキャリアオイル（米ぬかオイル）
・椿油
・ホホバオイル
・スイートアーモンドオイル

などのキャリアオイルでしっかり希釈して、

・ふくらはぎ
・太もも
・腰まわり
・肩や首

にすり込むようにトリートメントすると、
「今日の自分、ちゃんと頑張ったな」と実感しやすくなります。

※濃度や体質、年齢などに応じた安全な使い方を守ってくださいね。

 

 

屋久杉など、深みのある木のアロマで「よくやったね」の時間をつくる

・屋久杉精油
など、樹齢を感じる木部系の和精油も、運動後のセルフケアにぴったりです。

アトラスシダーに似ていて、さらに１０００年の樹齢を感じる屋久杉、とてもトリートメントに向いています。

お風呂あがりに、少量ブレンドしたトリートメントオイルを手に取って、

・腰をなでる
・太ももをさする
・首と肩を軽くもみほぐす

そんな時間を、香りと一緒に持つことで、

「痩せなきゃ」じゃなくて
「今日もよく動いたね、えらいね」

という方向に、意識を少しずつずらしていけます。

 

水目桜（ミズメザクラ）という、ほぼ「塗る湿布」な精油

ちょっとマニアックなお話も。

・水目桜（みずめざくら）精油

という、木こりさんたちの間で「木こりの湿布」と呼ばれていたエピソードを持つ木の精油があります。

もともと、

・水目桜の樹皮を貼って湿布代わりにしていた
・精油の主成分がサリチル酸メチルで、湿布薬を連想させるような香り

という背景があって、香りを嗅ぐと
「あ、これ…知ってる匂い…」となる方も多いと思います。

ほぼ、サロンパスです。

ただし、そのぶんパワフルなので、

・必ずしっかり薄めて使う
・体質によっては避ける
・顔まわりには使わない

など、注意ポイントも多い精油です。

私は「今日は本気で筋肉痛が来そう」と思う日だけ、
キャリアオイルにごく少量だけブレンドして、様子を見ながら使うようにしています。

 

 

ダイエットは「自分を追い詰める」より「香りで環境を変える」

ここまで、

・運動前
・どか食いしそうなとき
・運動後のセルフケア

という3つのシーンで、アロマセラピーと和精油の使い方をお話ししました。

まとめると、こんな感じです。

・ダイエットは「意思の力」だけだと大体負ける
・香り（アロマ）で「やる気が出やすい環境」を先につくる
・食べすぎを責めるより、「一回立ち止まる香りスイッチ」を持つ
・頑張った体は、和精油のボディケアでちゃんとねぎらう

香りは、頭で考えるより早く、本能側からそっとスイッチを入れてくれる存在です。

・ダイエットに何度も失敗してきた
・自分をコントロールするのが苦手
・動きたい気持ちはあるのに、気分がついてこない

そんな方ほど、香りスイッチ×アロマセラピーを味方につけてほしいなと思います。

 

 

 

おわりに：あなたの「香りスイッチ」も教えてください

私自身、ほぼ座りっぱなしの仕事なので、
「私は人間じゃなくて、椅子に生えたキノコでは？」と思う日もあります。

それでも、

・朝どうしても起きたくない日は、柑橘×森林系のアロマでスイッチを入れる
・ミスドの箱がまぶしい日は、クロモジや柚香でとりあえず深呼吸
・運動した日は、和精油をブレンドしたオイルで「今日もよく動いた」と体を撫でる

そんな小さな習慣に、かなり助けられています。

今日ご紹介した和精油やアロマは、「和精油のある暮らし」のショップでも扱っています。

・自分にはどの香りが合いそう？
・この目的なら、どの精油・和精油を選べばいい？

と迷ったときは、

・ブログのコメント
・レター
・各種SNS
・公式LINEのチャット

から、いつでも相談してください。
あなたの生活リズムや性格に合わせて、「香りスイッチ」の組み立て方を一緒に考えましょう。

そして、あなたなりの

「この香りを嗅いだら、こうスイッチが入る」

というエピソードも、ぜひ聞かせてください。
それでは、また次回お会いしましょう。