赤シソの香り成分「ペリルース」とは?特許取得の研究から注目される理由

赤シソの香り成分「ペリルース」とは?特許取得の研究から注目される理由

こんにちは、和精油と国産ナチュラルコスメの専門店「和精油のある暮らし」の近藤です。

赤シソと聞くと、梅干しや薬味など食べ物のイメージが強いかもしれません。
でも実は、香りの世界でも赤シソはいま静かに注目を集めています。

今回は、赤シソに含まれる香り成分「ペリルース」の研究についてお話しします。

アロマセラピーや和精油に興味のある方はもちろん、
肌荒れや花粉症が気になるこの季節に、ちょっと知っておいて損はない話です。

音声はこちらからお聞きください


まず、今日の話をざっくりまとめると、こんな感じです。

・赤紫蘇の香りに関する「ペリルース」という話題がある
・美容系企業と九州大学の共同研究が8年前から続いている
・2025年に特許が2つ認められたという情報が出ている
・ただし、特許がある=何でも言っていい、ではない
・香りの世界では、研究と薬機法の距離感がとても大事

それでは、詳しく見ていきましょう。

赤シソの香り成分「ペリルース」が2つの特許を取得

赤シソの香りの主役となる成分が「ペリルース」です。
美容薬理株式会社と九州大学の共同研究により、
8年以上にわたって研究が続けられてきました。

その成果は目覚ましく、2025年3月にはコロナウイルス結合阻害剤として特許が認められ、さらに同年6月には肌質改善剤としてニキビ発生防止への働きが認められ、もう1つの特許を取得しました。
わずか3ヶ月の間に2つの特許を獲得するという、非常に注目度の高い成分です。


「ペリルース」という名前に込められた意味

「ペリルース」という成分名には、ちゃんとした由来があります。

「ペリラ」は赤シソを指す言葉で、古来から薬草や伝統医学の世界で用いられてきました。そのペリラに含まれる芳香成分として、アロマセラピーの世界でもよく知られているのが「ペリルアルデヒド」。香水の世界でも聞かれることのある成分です。

そこに付けられた「ルース」は造語で、「リベレーション(解放)」と「トゥルース(真の姿)」を合わせた言葉だそうです。
肌の赤みや炎症、ストレスから肌を「解き放ち(リベレーション)」、本来の姿へ戻す(トゥルース)——そんな願いが込められた名前なのですね。

 

 

赤シソに豊富に含まれるポリフェノール

赤シソはもともと、ポリフェノールが豊富に含まれている植物として知られています。

だからこそ、食材としても健康に良いとされ、私たちの食卓で長く愛されてきたわけです。

赤シソに含まれる代表的なポリフェノール類をご紹介します。

 

ロスマリン酸

アロマセラピーを学んでいる方には馴染みのある成分かもしれません。
ローズマリーにも含まれるこの成分は、育毛剤への活用が研究されていることでも知られています。
赤シソとローズマリー、植物としてはまったく異なりますが、同じ成分を持つというのは面白いですね。

マロニルシソニン・シソニン

これらのポリフェノール化合物には興味深い特性があります。
紫外線を浴びることによって含有量が大幅に増加するとされており、強力な抗酸化作用を持つことから酸化ストレスへの働きかけが研究者から注目されています。

研究機関と実験に使用された製品

これらの特許研究を進めているのは、一般社団法人アシア赤シソ研究所。
福岡の化粧品メーカー・パルセイユの関連機関です。

実験に使用されたのは、シズージュさんの「コンセントレイトオイル」という赤シソエキス配合のオイルです。

当店では現在取り扱っていない製品ですが、科学的な裏付けが積み重なっていることは、赤シソという植物への信頼につながりますね。

 

当店での赤シソ製品、最初は「恐る恐る」だったお客様も

当店でもSHIZOOJUさんの製品はじわじわと人気が出てきているのですが、最初は多くのお客様が少し戸惑っていました。
赤シソというと食べ物のイメージが強いので、「化粧品に?」という反応は自然なことだと思います。

でも、実際に日常で使っている私が「これ、本当にいいですよ」とお伝えしていくうちに、使ってみてくださる方が増え、いまではリピーターさんも少なくありません。

香りに慣れると、むしろ「この香り、落ち着く」と感じてくださる方が多いんです。

 

香りの力と法律のジレンマ

アロマセラピーの世界では、芳香成分の作用について知りたいというお客様が非常に多いです。

ただ、薬機法という法律があるため、販売ページで「この精油にはこの成分が含まれていて、この効果があるから……」という書き方はできないというジレンマがあります。

それでも、様々な芳香成分には古来より認められている力があり、5000年以上前から、香りは人々の暮らしの中で実際に使われてきた歴史があります。

今まさに、科学がその歴史を少しずつ解き明かしているところ、とも言えるかもしれません。

 

 

花粉症の季節と赤シソ、そして杉精油の話

今の時期、花粉が本当につらいですね。「飛び始めている」というかわいらしい言い方では済まないほど、今年の花粉はひどいようで…。

花粉症でお悩みの方にとって、赤シソの香りに関する研究が積み重なっていることは、ちょっと希望が持てる話ではないでしょうか。

そしてもう一つ、繰り返しお伝えしているのですが、まだ広く知られていないのが杉の和精油についてです。

杉花粉症やアレルギーをお持ちの方の中には「杉の精油は避けるべき」と思っている方が多いのですが、実は杉の精油には、アレルギーとの関わりで研究者から注目されている芳香成分が含まれています。

「杉花粉症だから杉精油はNG」と思い込んでいた方にこそ、一度調べてみてほしい話です。

詳しくは当店の「和精油マンガ」や、YouTubeの杉精油についての動画をぜひご覧ください。

まとめ|赤シソ精油・赤シソエキスに興味をお持ちの方へ

今回は、赤シソの香り成分「ペリルース」と、その研究背景についてお話ししました。

  • 赤シソの香り成分「ペリルース」は2025年に2つの特許を取得
  • ポリフェノールが豊富で、ロスマリン酸・マロニルシソニン・シソニンを含む
  • 科学と香りの歴史が交差する、いま注目の植物

赤シソ精油・赤シソエキスを含むスキンケアや和精油に興味をお持ちの方は、ぜひ当店の商品ページもあわせてご覧ください。

最近は収録ができていなかったのですが、インフルエンザの波に飲まれてバタバタしておりました😅 もう少し小さなネタでも、皆さまにお届けできるよう続けていきますね。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

※本記事は、香りや植物に関する研究・情報をもとに、暮らしの中での楽しみ方や考え方をご紹介するものです。医薬品的な効能効果を示すものではありません。化粧品や精油等の使用にあたっては、各製品の表示・注意事項をご確認ください。

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