ヒノキチオールvs薬剤耐性肺炎球菌
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抗生物質も効かなくなってきている肺炎球菌に対して
青森ヒバなどから抽出されるヒノキチオールは
すごいチカラを発揮する、という話
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こんにちは。
和精油と国産ナチュラルコスメの専門店
「和精油のある暮らし」の近藤です。
ブログを耳で聴く派の方はこちらのラジオでお聴きください。
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今回取り上げるのは、
一般社団法人日本産天然精油連絡帳理解に関する内容です。
私はこの組織の会員で、ここから得た情報を皆様に提供したいと考えていました。が、残念ながら、2022年あたりから活動休止状態になっているようです。
かつて京都で行われた日本産天然精油連絡協議会のシンポジウムで、
正プラス株式会社の設立者である稲本先生が講演されました。
その場で多くの方々との繋がりが生まれ、
今もお取引が続いています。
京都大学の高林先生の話は特に興味深かったです。
エイリアンvsプレデターに関する話も出ました。
あんな授業があるなら、私も京都大学に行けばよかったです。
(行けたなら)
薬剤耐性肺炎球菌による肺炎へのヒノキチオールの治療効果とは
今回ご紹介する研究は
「薬剤耐性肺炎球菌に対する日ノキチオールの治療効果」というタイトルです。
ヒノキチオールについて話すと、
これは台湾ヒノキから抽出されたもので、
日本のヒノキには含まれていません。
天然で抽出されるものは
「ヒバ」と呼ばれる木から抽出されるんですね。
これは香料としていろんなものに使われていて、
例えば私たちの家のお店の商品であれば、
シャンプーなんかは青森ヒバの精油が付いているので、
ヒノキチオール配合になっています。
このヒノキチオール、殺菌作用が強くて、
特に肺炎球菌に対する抗菌作用があるんです。
いろんな研究がされていますが、
今回はそのヒノキチオールが、
肺炎球菌、特に薬剤耐性のある肺炎球菌に対する殺菌作用と、
宿主、つまり肺を病んでいる人の組織の障害や炎症に対する抑制作用を調べたんですね。
多くの人が命を落とす「肺炎」の怖さ
薬剤耐性肺炎球菌は、かなり強いんです。
まるで何度も蹴られ、叩かれ、踏まれても立ち上がってくる戦士のようです…
マクロライドやペニシリンなど、
いろんな薬を使ってきた結果、
強くなってしまった肺炎球菌。
日本では、毎年コロナじゃなくても、
10万人以上が肺炎で亡くなっています。
肺炎球菌のワクチンの重要性を意識したのは、私が出産した後です。
赤ちゃんは肺炎球菌の予防接種を受けるためですよね。
それから、
私の母が65歳を超えた時に肺炎球菌の予防接種を受けたんです。
風邪が引き起こす肺炎は、健康な人には少ないですが、
それでも年間10万人もの人が亡くなっているんです。
肺炎は特に高齢者にとって怖い病気です。
その原因のほとんどが肺炎球菌なんですが、それだけではありません。
いろんなウイルスや細菌が肺に感染し、炎症が起こると、
肺組織が破壊されたり、炎症が起こるのが肺炎なんです。
それは、コロナの軽症で済んだとしても、
後遺症が残ったり、しんどかったり、息がしにくかったり、
肺が痛かったりするんですよ。
私自身、
手術をした後に原因不明の呼吸困難に陥ったことがありますが、
それは本当にしんどかったです。
息が普通にできない状態が続くのは、本当に辛いです。
だから、肺炎の症状が楽になるなら、とてもありがたいですよね。
ヒノキチオールを使った実験内容と結果
実験では、ヒノキチオールをどれくらい使って、
どれくらいまで使っても培養細胞に障害性を示さないか、
つまり宿主に害を及ぼさないかを調べました。
500グラムのマウスによる実験なので、人ではないですが、
肺炎球菌に感染したマウスと比較して、
肺の損害や炎症が著しく減少。
ヒノキチオールを投与すると、肺炎球菌の数も減ります。
これは、
ヒノキチオールが肺炎球菌に対して殺菌作用を発揮することを示しています。
さらに、その微生物が肺に感染しても、
肺炎を引き起こすことはありませんでした。
感染して肺の組織に損傷や障害が生じると、
重い肺炎が引き起こされるんです。
肺炎になった時に、
免疫細胞から出るエラスターゼ酵素の分布を観察したところ、
ヒノキチオールを与えた方では、
この酵素の活性が約90%減少しました。
これは、組織の障害を抑制し、
肺が破壊されるのを抑える力があるということです。
肺炎が重症化する原因の一つは、
免疫による炎症が過剰に誘導されることです。
これによって体の中で炎症が起こり、さらに症状が悪化します。
炎症性のサイトカイン、
つまり免疫細胞からの「指令」が過剰になり、
肺胞の組織が壊されることが起こります。
寺尾先生たちは、
マウスの感染肺炎モデルにヒノキチオールを投与して、
肺胞内の炎症性サイトカインの濃度を測定しました。
その結果、ヒノキチオールを与えたマウスでは、
肺炎球菌感染に伴う炎症性サイトカインの過剰な分泌が抑制されたことが確認されました。
これは、肺炎の炎症の抑制作用も期待できるということです。
ヒノキチオールは安全性が高い
肺炎球菌性肺炎に対して、
薬剤耐性があってもなくても、
ヒノキチオールは原因の細菌を殺菌し、
感染した後の組織の破壊や過剰な炎症を抑える作用があることが分かりました。
治療効果を発揮する濃度であっても、
宿主への安全性は高いとされています。
ただし、実用化における課題としては、
水への溶解性の問題があります。
日本政府も薬剤耐性アクションプランを策定しているので、これからヒノキこれからのヒノキチオールの研究と活用に大きな期待が寄せられています。
アロマセラピーは単なるリラックスではなく科学
これらの情報を踏まえ、アロマセラピストとして、これらの知見を広めることが重要だと考えています。
アロマセラピーは単なるリラックス手段ではなく、
深い科学的知見に基づいている、ということを
広く知っていただけたら嬉しいです。
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