貴重な大和当帰と和草ハーブボールは、いかにして作られているのか
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”漢方のメッカ”奈良県の宇陀で
大和当帰の収穫&蒸留見学
和草ハーブボール作りして癒されるー!
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こんにちは。
和精油と国産ナチュラルコスメの専門店
「和精油のある暮らし」の近藤です。
今回は、2023年9月20日に行われた、
和草ハーブボールと大和当帰のリトリート体験記。
奈良県の宇陀にある、
大和かぎろひの西田さんのお祖父様の畑で収穫体験してきました。
主催は和草ハーブボールのW*ARoMa HERB代表永田さん。
いつも、「和精油のある暮らし」でお世話になっている
お二人に会えて良かったです。
導入
まず、水道が通ってないエリアとのことですが、
自然豊かで気持ちいい場所。
思わずみんな西田さんのお祖父様のお宅の立派な仏壇にも
「今日はお邪魔します」と手を合わせてしまう…笑
大和当帰の蒸留
大和当帰を蒸留する前に細かく刻んであげるのですが、
裁断機でジャキジャキ刻むと、辺り一面に大和当帰の香りが拡がって、
みんなリラックス😌
刻んだ大和当帰をばっさーーーーと入れていきます。
贅沢!!!これでいったいいくらになるのか・・・
水道が通ってないから、井戸水で蒸留します。
エネルギーは薪。
火を起こすのも大変ですが、この日の気温は軽く真夏日。
暑い…蒸留大変ですね🥵
水蒸気が上がってくると、
またしても良い香りがふわぁっと漂いました。
通常の水蒸気蒸留の釜では、冷却管はグルグル螺旋タイプのものを使い、
なるべく時間をかけて冷却管を通るようになっていますが、
大和当帰の精油は粘度が高くベットリと付いてしまってもったいないため
ストレートタイプのものを使用しているんだそうです。
また、付着しやすく掃除も大変で香りも強いため、
蒸留機は大和当帰専用のものじゃないと難しいそう。
大和当帰の収穫体験
西田さんの畑にGO。
気持ちいい!!!
無農薬無肥料で育てている大和当帰は、
ストイックな環境でじっくり育ちます。
宇陀は日本最古の薬狩りが行われた場所。
地質により豊富なミネラルが含まれる良質な作物が育ちます。
冬は奈良でもっとも寒い地域。
この寒暖差によりゆっくり栄養を蓄えながら育つそうです。
無農薬だから昆虫たちも元気そのもの。
都会でセミしか見てない息子に、
手のひらサイズのバッタ(トノサマバッタでもないのに)を
見せてあげたかったです。
画像は昆虫が苦手な方もいらっしゃいますので割愛しますね笑
柔らかい中心部に残る葉を、その場で摘んで食べました。
爽やかな香りがして美味しい!
私はパクチーあんまり食べない派ですが、
無言で摘んで移動してまた摘んで食べる…笑
大和当帰の乾燥葉茶がありますが、
そのままのなんともいえない心地よい香りです。
大和当帰には、ビタミンKや葉酸、鉄分が豊富に含まれ、
妊産婦さんにもおすすめの食材。
食べるのが最も効率よく吸収でき、さらにGABAも多く含まれているのだとか。
リラックスさせる作用もあるんですね。
育てるのに長い時間と手間ひまかかる大和当帰。
根は生薬、茎葉は非医として食品や化粧品など様々に加工されています。
苗ができるまでに2年。
花が育つと栄養が花に取られるため根が使えなくなる生薬。
しかも採油率が低い。
畑から戻ったころ、うっすらと精油が浮いているなぁと。
今回は大分精油が取れているとのこと。
この精油はリグスチリドを含み、加温作用があります。
奈良県の「漢方のメッカ推進協議会」が推す大和当帰の研究結果なども、
県のホームページ上で公開されています。
血の道症などで使われる大和当帰。
漢方薬では補中益気湯や当帰芍薬散など、
血の巡りを良くするタイプのものに含まれます。
大和当帰の名は、「当(まさ)ニ帰ル」
昔、結構後に子どもがなかなか生まれない嫁は、
実家に帰されることも多々ありました。
そうした時に当帰を使い、身体の調子が整えられ、
夫の元に帰ったという逸話から命名されていると言われています
まず、大和当帰の畑から帰ってくると、
さっそく大和当帰の芳香蒸留水が置かれていました。
蒸留直後と30分後の違いを見ると、
色味も違いますが香りも全然違います!
直後は香りが濃くてどっしりボディな感じ。
30分後は少し香りが落ち着いてグリーン系になっています。
面白いですね。
精油も、いつ、どの時期に蒸留するのかによっても
香りが違います。
やはり 精油は自然のものですね。
キハダの話
さて、昼食は
奈良県高取町でキハダや大和当帰の六次産業をされている
ポニーの里の保科さんを招いてキハダのお話。
昼食がまた豪華でした。
奈良の土地のものを使ったオーガニック料理。
「おかげさまで1300年」という
強烈な説得力のあるキャッチコピーの
「陀羅尼助丸」の原料として有名なキハダ。
キハダコーラがめちゃくちゃおいしくって
和精油のある暮らしでも扱わせていただくことになりました笑
さまざまなクラフトコーラを飲んだことはありますが、
キハダの実が入っているって面白い。
キハダ茶も購入してみました。
「苦い」という噂でしたが、
抽出時間を守れば全然そんなことはなくて、
感じとしては柿の葉茶に似てるかな?と思う美味。
キハダの実を持ってきてくださったのですが、
なーんか見たことあるなぁと思ったら
キハダはミカン科。そう、サンショウに似ている!!!
「食べていいよ」と保科さんに言われ
”勇気あるものたち”は食してみることに…
結果、
「???苦いけど…言うほどそんなに…
(ごっくん)…!?
くはーーー!食道がなんかわかる香気!!」
サンショウのように辛くはなく、
苦味と酸味のあいまったような不思議な味でした。
この精油、とある大学で研究してもらったそうですが、
おもしろい結果が出ているそうです。
中の人は個人的に精油欲しいと思いました。
和草ハーブボール作り
さあ、いよいよ和草ハーブボール作りに入ります!
ワロマハーブの永田さんが厳選した材料
・クロモジ(奈良)
・キハダ(奈良)
・クスノキ(奈良)
・ニオイコブシ(奈良)
・葛の花(奈良)
・大和当帰(奈良)
・高野槙(和歌山)
・柚子(宮崎)
・はとむぎ(宮崎)
を一斉に広げて、眺めるだけで楽しい。
それぞれ細かく千切っていきます。
千切っているだけで香りが立ってきて
とってもマインドフルネス。
気持ちいい。
細かくなったものを混ぜ合わせて、
今回は出雲でとれた天然塩を混ぜてから
自分の選んだ布でくるみます。
塩は細胞壁を壊して香りを立たせやすくするため。
不思議なことに、同じ植物を使ったブレンドでも
それぞれ選んでとった場所によって
香りが違うんです。
お互いの作ったハーブボールの香りを
クンクン嗅ぎ合う参加者たちの姿は
ちょっとおもしろい光景に笑
ちなみに、本製品はきちんと各ハーブを計量して作ります。
完成した和草ハーブボールが並ぶと
とってもかわいいですね。
インテリアにもとってもGOOD。
できあがったものを蒸して、
永田さんの声で瞑想を行ったのですが
朝から大和当帰の香りをたっぷり嗅いで
ハーブボールの香りもたっぷり嗅いで気持ちよくて
みんな起きませんでした…笑
お土産
今回の体験記、どのように作られているのか
作り手の方々がどのような想いで作っているのか
実際に触れてみてとても勉強になりました。
大和当帰の芳香蒸留水と
大和当帰の精油を含むブレンドオイルで
アロマトリートメント用のオイルを作ってお土産に。
これ、全3種類展開されているんですが、
超高価な大和当帰の精油を
もっと手軽に楽しんでいただけるようになりそうです。
中の人は実際にブレンドオイルを使って
膝下をトリートメントしましたが
グンと足がポカポカして寝つきが良くなりました。
また「和精油のある暮らし」の方でも
扱いますのでチェックしていてくださいね。
さらにお土産に元気な大和当帰をたくさんいただいたので
一部は生のまま料理に、
一部は冷凍に、
そして残りはオーブンで乾燥させました。
この冬はこれだけあれば
十分、体を温められそうです。
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更新は止まっていますが、かなり深いアロマの話を収録しています。各団体の機関誌や実体験などを題材に、今まで知らなかったアロマセラピーの知識に出会えるかもしれません。
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