柑橘の香りは身体を温めるのか?和精油のある暮らし ブログ

柑橘の香りは身体を温めるのか?

柑橘の香りって
身体を温めて
眠りやすくするってホント?

 

 

こんにちは。

和精油と国産ナチュラルコスメの専門店
和精油のある暮らし」の近藤です。

 

  

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 雑誌の睡眠特集で柑橘類の香りが勧められていた

 

今回は「柑橘類の精油が体を温めるのか」
についてお話ししようと思います。

 

先日、珍しく雑誌の『VERY』2023年12月号を読んでいたら、

「どうしようもなく子供のいびきや激しい寝返りが止まらない」という
コーナーが。

 

その中に、
まず「1日の生活リズムを整えてぐっすり眠れるタイムスケジュールを作ること」が解決法として書かれていました。

 

そして、おうちでもすぐにできるいびき&寝つき改善ケアとして、
柑橘系の香りで快適な睡眠をサポートするとされる
リネンミストが紹介されていたんです。

 

そのリネンミストの紹介の中で、
この記事の監修をした医学博士がコメントで、

「柑橘系の香りは体温を上げる働きがあり、
その香りを嗅ぐことでリラックスして眠りにつける」

と述べていました。

 

この記事を読んで、
「柑橘類の精油が身体を温める効果がある」というテーマについて
考えてみたんです。

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IFAの実技では身体を温めるのにどんな精油を選んでいたか

 

例えば、私が国際アロマセラピスト(IFA)の実技練習をする際に
クライアントが冷えを訴えた場合、
柑橘系の精油は第一選択には選びませんでした。

例えば、ブラックペッパーの精油や、
ジンジャー精油のようなスパイス系の精油を
よくブレンドに加えていました。

 

もちろん、柑橘類の精油もブレンドにはよく使いましたが、
どちらかというと血行促進作用や
鬱滞除去(リンパの流れを促進する)作用を期待しての使用でした。

 

あくまで個人的な経験ですので、
本当は加温作用として使っても良かったのかなぁ?と
振り返ってみて考えています。

 

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冬至の伝統「ゆず湯」で考えてみた

冬至の日に入るゆず湯。
カピバラが入っているのを見ると冬を感じるようになりました。

「柚子湯に浸かると風邪をひかない」

などと言われていますが、
これはゆず湯に身体を温める作用があるからだと言われています。

 

では、どうしてユズを入れると身体が温まるんでしょうか?


調べてみると、
どうやら柚子精油に含まれる「リモネン」が
身体を温める働きをしているのではないかということが分かりました。

 

しかし、IFAの時に精油の芳香成分一覧をメモで作っていたのですが、
それを見返してもやはり「加温作用」とは書かれていなかったんですよね。

 

ただ、柑橘類の果皮に含まれる成分が身体を温める作用がある
ということについては間違いがなくてですね、
実際に漢方で使われている陳皮(みかんの皮を乾燥させたもの)も
入浴剤として使われ、身体を温める働きをしています。


ただし、この効果が芳香成分のリモネンによるものか、
それともビタミンPとも呼ばれる「ヘスペリジン」など
他の成分によるものかはまだ謎が残っています。 

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ヘスペリジンとは?

ヘスペリジンは、レモンの実から発見された有効成分の一つで、
ハンガリーの生化学者でノーベル生理学医学賞を受賞した
セントジェルジ・アルベルトさんが1906年に発見しました。

ビタミンPとも呼ばれるヘスペリジンには、
血流改善作用やストレス軽減作用など、
さまざまな効果があるそうです。

 

ちなみに、
このリモネンとヘスペリジンは
特に相乗作用があると言われています。


リモネンは芳香成分ではあるものの、
薬用成分の経皮吸収を促進する働きがあります。

 

そのため、陳皮を入浴剤として使用すると、
リモネンがヘスペリジンの吸収を高め、
血行促進して体が暖かく感じられる効果を高めるようです。

昔の人々の知恵と経験は本当に素晴らしいものですね。

 

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 論文を探してみる

 

ちなみに、リモネンに加温作用がある可能性についてまとめた
論文や実験結果は見つかりませんでした。
(見つけ方が悪かったのだろうか…)

 

ただし、インターネットで調べたところ、
アロマセラピストが書いた記事や柑橘類の販売店の方が書かれた記事には、
リモネンに加温作用があると書かれているものが多く存在していました。

 

例えば、AEAJ(日本アロマ環境協会)では、
アロマを使った実験に対する補助金が提供されているので、
リモネンを使用した実験を行って、
体温上昇などの結果が得られれば嬉しいですね。

奈良県の大和当期に関しては、
大和当帰の粉末を水に混ぜたものを飲んで体温を測定し、
サーモグラフィーを使用した実験が行われています。
この様に、実際に数値にして計測すると非常にわかりやすく、
活用しやすくなります。

大和当帰の精油に含まれる「リグスチリド」については
加温作用があることがわかっていますが、
リモネン単体で副作用を上昇させた実験結果は見つかりませんでした。
(何度も申し上げますが、私の探し方がまずかったのかもしれません…)

 

ただし、ゆずには体を温める効果があり、
ヘスペリジンやリモネンの洗練作用により
血行が促進されている可能性があります。

また、リモネンによって末梢血管が拡張し、
手先や足先がポカポカする状況が生まれ、
結果的に体が温まる可能性も考えられます。

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お風呂に柑橘類の精油を使う場合の注意点


ちなみに、「和精油のある暮らし」では、
ポンカンバスソルトや甘夏バスソルトなど扱っています。
手軽にお風呂に入る際に香りを楽しみたいなという方には、
このような入浴剤として販売されているものが使いやすいですね。

よくトラブルが起こっているのですが、
お風呂に直接精油を垂らすのは危険です。

これは、アロマに携わる人のほとんどが通ってきた
危険なパターンかなと思います。


経験してみたらわかりますが、
お風呂のお湯に直接精油を垂らすと、
ヒリヒリして皮膚が赤くなったり、
痒くなったりする事故が起こりますので注意してください。
精油はお湯には溶けません。

ゆずの香りをもっと楽しみたいからと、
柚子の皮を刻んでお風呂に入れるのも危険です。

 

「精油をアルコールに溶かしてスプレー容器に入れ、
天然塩に噴霧し、すぐにお湯に入れる」という、
かつてAEAJで紹介されていた方法もありますが、かなり手間がかかりますね。
お子さまと一緒に入られる際は無理があるでしょう。


きちんと、バスオイルベースなどの希釈専用のもの、
またはキャリアオイルに溶かして入れるなど、
安全に使える方法があります。

 

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お風呂で柑橘の香りを楽しむことは素晴らしいと思います。

柑橘類の香りでトリートメントして眠りにつくのは心安らぎます。

小さなお子様は足だけでもキャリアオイルに希釈して
トリートメントしてあげると
寝かしつけるのにとっても有効な方法ですので、ぜひ試してみてください。

 

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