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奈良県が激推しの
生薬にもなるキハダは
野菜より栄養豊富!
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こんにちは。
和精油と国産ナチュラルコスメの専門店
「和精油のある暮らし」の近藤です。
ブログを耳で聴く派の方はこちらのラジオでお聴きください。
今日は、まだあまり知られていない和精油の一種、
キハダについてお話しします。
和精油のある暮らしの商品の中でも、
特に人気なのが「湧き水のキハダコーラ」です。
奈良県の伝承薬「陀羅尼助丸」をモチーフにしたクラフトコーラで、
原材料にはてんさい糖、レモン、かぼす、カルダモン、
クローブ、シナモン、オールスパイス、ジンジャー、
紫ウコン、キハダの実など健康的なものが多く使われています。
飲んでも美味しく、
小学生の息子も炭酸で割って喜んで飲んでいます。
6倍希釈用の「コーラの素」といった感じですね。
さて、キハダコーラに使われているキハダの実についてですが、
キハダの葉と実の栄養成分分析と健康効果についてお話ししましょう。
キハダってどんな植物?
キハダがどのような植物なのかを説明しますと、
ミカン科に属する落葉高木です。
樹皮の内側、つまり内皮はオウバクと呼ばれ、
漢方薬である生薬の原料になっています。
主に胃腸薬としての効能があるのですが、
面白いことに、木肌という名前は、
その内側の樹皮が真っ黄色であることからきています。
この樹皮で染めた布は、非常に美しい黄色に染まるのです。
昔は、この黄色に染めたおくるみを男の子に使う習わしがあったそうです。
男の子は女の子に比べて生まれた時から胃腸が弱いとされ、
木肌で染めたおくるみを使うことで、
赤ちゃんがおくるみを吸うと胃腸薬のような効果があったと言われています。
キハダの効能について
キハダの効能については、私自身も非常に興味を持ち調べてみました。
そうした中で、「キハダの葉と実の有効活用の検討」
というレポートを発見しました。
これは奈良県産業振興総合センターが行った研究報告で、
奈良県や北海道、宮崎など様々な地域から採取した
キハダの葉と実の栄養成分を分析したものです。
その結果は非常に興味深く、
キハダの葉にはカリウム、カルシウム、マグネシウム、リンが
多く含まれていることがわかりました。
キハダに含まれるカリウムはパセリやほうれん草より多い
たとえば、カリウムの含有量は、
生のパセリが100グラム中に1000ミリグラム含まれているのに対し、
生のアボカドは100グラム中720ミリグラム、
ほうれん草は100グラム中690ミリグラムで、
キハダの葉は平均で874ミリグラムも含まれていました。
カリウムは細胞の浸透圧を維持し、
ナトリウムと共に働き、
腎臓でナトリウムの再吸収を抑制して尿中への排泄を促し、
血圧を下げる効果があります。
座り仕事が多く足がむくむ人にとっては、特に嬉しい成分です。
キハダに含まれるカルシウムは紫蘇やケールより多い
次にカルシウムですが、
キハダの葉には平均して618ミリグラム程度含まれており、
これはシソの葉の生で230ミリグラム、
ケールの生で220ミリグラムと比較しても多い量です。
カルシウムは骨や筋肉の形成に役立つほか、
細胞分裂、筋肉の収縮、神経伝達の抑制、
血液凝固の促進など、多くの重要な機能を持っています。
特に女性にとっては、カルシウムの摂取が重要です。
キハダはマグネシウムやリンも豊富で骨や歯の形成に役立つ
また、キハダの葉にはマグネシウムも含まれており、
その量は平均で約112.8ミリグラムでした。
マグネシウムの多い野菜である生の落花生が100ミリグラムで
生のほうれん草が69ミリグラムということなので、やはり多いですね。
マグネシウムは酵素の活性化、筋肉の収縮の調整、
神経情報の伝達、体温や血圧の調整など、
多くの重要な機能を果たします。
さらに、リンもキハダの葉には平均129.9ミリグラム程度含まれ、
これはエネルギーを利用する際に必要であったり、
カルシウムとともに骨や歯を形成したりするのに重要な成分です。
キハダはビタミン類や葉酸も豊富
キハダに含まれる葉酸
奈良県の一部の村の葉や実に関して、
血圧上昇を抑制する効果がありました。
キハダの葉にはビタミン類も豊富で、
特に葉酸とイノシトールが多く含まれています。
葉酸は水溶性ビタミンで、赤血球の生産を助けることから、
特に妊婦さんには重要な栄養素です。
キハダに含まれるイノシトール
イノシトールは脂肪肝や動脈硬化の予防、
脳細胞に栄養を与えるはたらきがあり、
通常、人間の初乳に多く含まれているそうで、
乳児に欠かすことのできない成長物質と言われているんだそうです。
キハダに含まれるビタミンA、ルテイン
ビタミンAに関しては、奈良県内のキハダの葉には
ルテインが17.6から45.9ミリグラム、
ベータカロテンが9から32.2ミリグラム程度含まれていることがわかりました。
これはケールが21.9ミリグラムなので大体同じぐらいです。
生のシソの葉と比較しても高い含有量です。
ただし、乾燥させると成分が減少するため、
製造方法には課題が残りますね。
キハダに含まれるビタミンEはモロヘイヤの10倍
また、キハダの葉にはビタミンEも豊富で、
2021年の山添村で採取されたキハダの含有量は約58.8ミリグラムで、
これは煎茶やモロヘイヤの10倍程度です。
しかし、こちらも生葉では多く含まれていますが、乾燥させると減少します。
キハダの抗酸化作用は柿の葉の3倍
そして、キハダの葉は抗酸化作用も高く、
柿の葉の3倍の効果が確認されています。
私がキハダの葉茶を初めて飲んだ時、
「柿の葉茶に似ている!」と感じましたが、
抗酸化作用が3倍もあるとは驚きです。
キハダの和精油としての可能性
最後に、奈良県はキハダの葉や実を食品として利用することを推進しています。
さらに、キハダの実からは精油が抽出され、
葉からも異なる香りがする精油が得られます。
葉はβーミルセンやリモネンなどが含まれており、
柑橘系の香りがします。
これらのデータは、キハダがミカン科であることから納得です。
アロマセラピーの研究を進める中で、
このような植物に含まれる芳香成分の理解が深まると、
データを見るのもより楽しくなります。
皆さんもこのような知識を深め、
新たな楽しみ方を見つけていただければと思います。
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