痛みとアロマセラピーの研究(疼痛緩和)
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鎮痛薬が効かない
あんまり薬を飲みたくない
そんな時はアロマでケア
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こんにちは。
和精油と国産ナチュラルコスメの専門店
「和精油のある暮らし」の近藤です。
音声はこちらからお聴きください。
本日は、痛みとアロマについて、
疼痛緩和にアロマセラピーがどのようにアプローチできるのかについて
話をしていこうと思います。
痛みの体験談とアロマセラピーの可能性
先日、知人が朝起きたらいきなり足が痛くなり、
ロキソニンを飲んでも痛みが収まらないと悩んでいました。
それは痛風なのではないかと心配しましたが、
結果的に痛風ではなかったようです。
「風が吹いても痛い」痛風については、
私自身経験がないので、
どれほどの痛みなのかは想像するしかありません。
残念ながら、その方にどのようなアドバイスもできずに、
痛みは時間と共に自然に和らいでいったようです。
突然の痛みに襲われ、薬を飲んでもなかなか治らないという状況は、
とても大変なものです。
人生最大の痛み「陣痛」
自分自身の経験としては、人生で最も痛かったのは陣痛です。
出産の痛みは、今思い出しても恐ろしいほどです。
その時は、自分史上最高音最大級の叫び声が出ました…。
しかし、私の母は「私は全然声を上げなかったよ」と言いますが、
それを聞いて(嘘やん…!)と思わずにはいられませんでした。
骨格が違いますからね。。。
また、出産経験がない方や男性には馴染みのないかもしれませんが、
陣痛の前には前駆陣痛があります。
これは、陣痛が始まる前の予行演習のようなものです。
(勘弁してほしいですよね…)
私の場合、2日間続き、本当に大変でした。
そして、陣痛自体は生理痛とは全く異なる、質の違う痛みでした。
私にとって、前駆陣痛は生理痛のひどいバージョンでしたが、
本当の陣痛はそれを遥かに超えるものでした。
人生のほとんどを占める「生理痛」
生理痛についても、実は大人になるまで、
「生理痛がないのが当たり前」ということを知らず、
常にあるものだと思っていました。
しかも、人によって痛みの度合いには大きな差があります。
私の場合は、百貨店でエスカレーターを上がりきった後、
力尽きてベンチに座ったまま気絶するほどの生理痛がありました。
前駆陣痛と生理痛の痛みを比較すると、
少し似ている面がありましたが、
出産を控えている人には、この痛みの話をすることはありません。
不安を煽るだけですからね。
ただ、このような痛みは、薬を飲んでもあまり効かない種類のものがあります。
じゃあどうすればよいの?と思いますよね。
鎮痛薬の多様は危険
昨日の朝、春の頭痛特集を見ていたところ、
頭痛薬の選び方や薬の多用による副作用について取り上げられていました。
その中で、鎮痛薬に頼りすぎることのリスクを改めて感じました。
そこで、アロマセラピーという方法を、
頭痛薬以外のオプションとして考えてみることで、
何らかのサポートができるのではないかと思いました。
(ただし、私の場合、陣痛緩和にアロマセラピーを試みましたが、
効果はありませんでした。痛いもんは痛い)
アロマセラピーと疼痛緩和の研究
ここからは、アロマトピアの165号から、
緩和ケアとアロマテラピーに関する研究を紹介します。
特集は「エンドオブライフケアとアロマテラピー」で、
緩和ケアを受けているがん患者さんの
体と心の両方に対する痛みを軽減する方法として、
アロマセラピーがどのように役立つかを探ります。
緩和ケアを受けるがん患者さんたちは、
体の痛みだけでなく、心の苦しみも抱えています。
そんな彼らに対して、
薬だけでは対処しきれない痛みや苦痛があることが多々あります。
そこで、アロマセラピーが有効ではないかという研究が行われました。
この研究では、積極的治療を中止し、
緩和ケアを受けている入院中のがん患者54名
(平均年齢70.3歳、女性33名、男性21名)を対象に、
アロマセラピーのマッサージの効果を調査しました。
重要な点は、この対象患者は主治医の許可が得られ、
研究に同意したがん患者さんで、
禁忌条件(発熱、深部静脈血栓症、炎症性皮膚疾患など)がない方々でした。
研究で使用されたブレンドオイルは、
ユーカリラディアータ、オレンジスイート、ラベンダー、サンダルウッドを
ホホバオイルで1.5%濃度に希釈したものです。
患者と研究者が適切と判断した部位に
30分程度のアロマセラピーのマッサージを施し、
その後インタビューを実施しました。
その結果、痛み、倦怠感、呼吸困難感、不安、意欲低下の全ての項目において、
施術前後で改善が見られ、症状が緩和された可能性が示されました。
痛みのスコアに関しても、約半分に減少しています。
ただし、研究では医師の判断で疼痛を強く訴える患者は
研究対象外であった可能性があり、この点には留意が必要です。
アロマセラピーによる疼痛緩和のメカニズム
患者さんたちの反応は、がんが治ったわけではないにも関わらず、
「痛みを忘れた」「痛みがどこかに行った」といった感想を持つ方がいました。
この現象は、太い神経繊維で伝達される触覚刺激が、
細い神経線維で伝達される痛み刺激を上回ることで、
痛みの感覚が鈍くなった結果ではないかと考えられています。
この研究からは、物理的なマッサージだけでなく、
アロマセラピーがもたらす心地よい香りによるリラックス効果が、
痛みを感じにくくする効果に寄与している可能性が示唆されました。
特に、がん患者さんの中にはがんに関連しない痛みを持つ方が約15%おり、
これらの痛みに対してもアロマセラピーが役立つことがあります。
疼痛緩和におけるアロマセラピーの可能性
今回の研究では特に痛みに特化したブレンドではありませんでしたが、
痛みのケアにさらに専門的にアプローチするためには、
ブレンドの工夫が効果的です。
和精油を活用した場合、
どのような組み合わせが効果的かをさらに探求する余地があります。
クロモジがやはり使いやすいかなと思います。
アロマセラピーが、薬だけでは解決できない痛みに対して
有効なサポートを提供できることが、この研究からわかります。
ただし、頭痛の場合はマッサージが禁忌とされることもあるため、
アロマセラピーを取り入れる際には、
マッサージや精油の選択に注意を払うことが重要です。
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