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ケホケホ!
咳が出るとなんだか視線が冷たい…
そんな世の中で使いたい和精油は?
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こんにちは。
和精油と国産ナチュラルコスメの専門店
「和精油のある暮らし」の近藤です。
新型コロナウイルスが出てきてからというもの、
咳をするだけで周囲の視線が冷たく感じませんか?
風邪は治ったのに、
咳だけが長引いたり
夜になると咳が出て
眠れなくて困ったり
でも、個人的にはあまり咳止め薬を使いたくありません。
できることなら、
なるべく自然治癒力で回復させていきたいと考えています。
そんな時に使える和精油について
ご紹介したいと思います。
咳はなぜ出るの?
咳は、気道に異物や痰がたまった時にそれを排出するために起こる反射的な動作です。
咳の原因は、風邪やインフルエンザ、花粉症、喘息、肺炎などの病気や空気中の刺激物質(ホコリやタバコの煙など)が原因となることが多いです。
「反射」ですから、中枢神経からの指令で、止めようとしても出てしまいます。
咳で消費されるカロリーは高く、なかなか咳が止まらない時は体力を消耗していまいます。
また、夜になると咳が出やすくなるのは、副交感神経が優位になり気管支が狭くなるためで、眠る時に布団に入ると体が温められて気管粘膜に刺激を与えるからだとも言われています。
あまりに咳が長引く場合は、先に体力を回復させる方が優先となり、咳止め薬を服用することも。
でも、咳止めってどうやって作用してるんでしょう?
咳止め薬ってどんなもの?
咳止め薬には、大きく分けて中枢性鎮咳剤と末梢性鎮咳剤の2種類があります。
中枢性鎮咳剤は脳の咳中枢に直接働きかけて咳を抑えるもので、
デキストロメトルファン臭化水素酸塩・ジヒドロコデインリン酸塩などが代表的な成分です。
一方、末梢性鎮咳剤は気管支を広げて呼吸を楽にするもので、
ジプロフィリン・マオウエキス・メチルエフェドリン塩酸塩などが含まれます。
咳止め薬が効かないタイプの咳もあります。
後鼻漏からくる咳、咳喘息による咳、気道の炎症がひどい咳です。
咳が長引く場合は、ご自身の咳がどこからきているのか原因を探るため、
早めに医師の診察を受けることをお勧めします。
咳止め薬をあまり使いたくない理由は?
咳は先述したように「排出」を担っています。
中枢神経に作用して咳反射を抑えるということは、体内に侵入したウイルスやほこりなどの異物を外に出そうとする自然の防御反応を抑えるため、咳止め薬の服用が治療につながるとは限りません。
むしろ、湿った咳の場合は痰を排出する力が弱くなると、気管支が狭くなっている場合には危険な状況になりますので、基本的に咳止めを使うのは乾いた咳が出る場合になります。
あとは抗ヒスタミン剤などが入っている場合は眠くなるのがいやですね。
その点、和精油を使って眠くなるということはありません。
眠る前に使うと安眠作用が期待できる和精油を使ったとしても、
和精油のせいで仕事や勉強中に眠くなることはありません。
むしろ落ち着いて集中できるため一石二鳥です。
咳が出る時に使いたい和精油は?
咳が出る場合に使える和精油について、いくつか挙げてみました。
クロモジ精油
クロモジ精油には、ユーカリなどに多く含まれる「1.8シネオール」という芳香成分が含まれています。
オキサイド類に分類される1.8シネオールには免疫調整作用や抗炎症作用があるため、感染症で咳が出る場合に最適です。
また、クロモジ精油には「リナロール」という鎮静作用、降圧作用、抗不安作用、精神安定作用を持つ芳香成分が多く含まれるため、咳によるストレスを緩和してくれ、眠る前に使用すると安眠作用が期待できます。
スギ精油(葉部)
スギ精油には木部、枝葉部、葉部と部位ごとに抽出された精油が存在します。その中でもスギ葉部の精油には、モルモットによる実験ですが鎮咳作用が認められるという研究結果が出ているようです。谷田貝先生の資料に記載されていた参考資料を詳しく調べたかったのですが、論文が検出できませんでした。芳香成分はどうやらlーカルボンが関係しているようです。
ヒノキ精油
ヒノキ精油は、ハウスダウトで咳が出る場合に室内塵ダニ類の繁殖を抑制する働きがあります。また、主要成分であるαーピネンには鎮静作用があり、ストレス状態の緩和にもつながります。
ヒバ精油
ヒバ精油には室内塵ダニ類に対する殺ダニ作用が認められているため、ダニが原因の咳に対しては原因物質の増殖を抑制します。また、ヒバ精油に含まれるヒノキチオールには広範囲の細菌やウイルスに対する抗菌・抗ウイルス・抗真菌作用が認められており、カビや感染症が原因の咳に関しても効果的に使える和精油のひとつです。
咳が出る時の和精油の使い方は?
芳香浴
基本的に咳が出る場合の和精油の使い方は、芳香浴がおすすめです。
ディフューザーをお持ちの場合は活用してください。
ディフューザーが無い場合でも、ティッシュ1枚あればOKです。
1〜3滴程度を垂らして、そのまま香りを楽しんでください。
これだけ?と思われるかもしれませんが、
部屋の空気中に芳香成分が揮発していますので、十分です。
また、「吸入すればもっと効果的では?」と思われるかもしれませんが、
咳が出る場合の吸入法は気管を刺激して咳を誘発してしまうためNGです。
吸入法:洗面器や器にお湯を張り、お湯に精油を垂らして揮発した蒸気を吸い込む方法。
もし、精油滴下専用シールをお持ちの場合は、襟元やマスクにつけると効果的です。必ず、皮膚に直接つかないようにしてください。
ヴェポラッブみたいな咳止めクリームをつくる
アロマセラピーの醍醐味であるアロマクラフト。
和精油があれば基材を変えていろんな形にして使えます。
咳が止まらない時、痰がからむ時、使いたいのはクリームベース。
和精油をクリームベースに混ぜるだけで簡単にできます。
濃度は基本的にクリームの重量に対して精油が1%濃度以下になるように調整してください。
和精油は小瓶についているドロッパーから1滴が約0.05mlですので、
和精油2滴とクリーム10gで約1%濃度になります。
このクリームを胸元に塗って、揮発した香りを吸い込むと、
嗅覚ルートを通って精油の成分が体内に吸収されます。
また、塗布した皮膚からも精油成分が吸収されます。
まるでヴェポラッブみたいに使うことができますが、
(実際にヴェポラッブにはスギ葉精油が含まれています)
ワセリンは精油成分が混ざりにくい上、皮膚表面にいつまでも残りますので
ベタつくため、あまりおすすめしません。
できるだけ、クリームベースか、キャリアオイルに混ぜて
塗布するようにしてください。
アロマトリートメントはしていいの?
なお、アロマトリートメントを受けたらどうなの?
と思われたかも知れませんが、
基本的にウイルスや菌に感染して炎症を起こしている場合、
アロマトリートメントその他マッサージなどを受けると、
リンパ節から全身に炎症が拡がっていきますので、逆にしんどくなります。
体調が悪い場合はアロマトリートメント(マッサージ)を受けないようにしてください。
咳が出る時にアロマセラピー以外にできることは?
アロマセラピーは咳に有効ですが、それ以外にもできることはやっておきましょう。
咳が出る場合に必要なことは、一般的な健康習慣を同じですので、
耳にタコかもしれませんが、十分な睡眠をとること、
部屋の湿度を調整すること、水分補給をすることなどが挙げられます。
その他、刺激物を食べない、蒸気を吸い込まない、
寝る時に上を向いて寝ないなど、さまざまな対処法があります。
個人的におすすめなのは、コーヒーにハチミツを入れて飲むことです。
普段チェーン店を利用している人も、
タリーズなら蜂蜜は置いてありますし、
スタバなら注文時に蜂蜜のオーダーと分量を伝えると入れてくれます。
コーヒーには気管を拡張する作用があり、
ハチミツには炎症を抑制する作用があるため、けっこうあなどれません。
忙しいビジネスパーソンも、これならできそうですよね。
咳が長引くと肋骨骨折をする人もいますので、
十分に対処して早めにおさまるように気をつけましょう。